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2022年5月2日

生まれてすぐの脳卒中で障害が残るとADHD率が6倍

2022  4月  スウェーデン


ADHD(注意欠如・多動症)の病因には不明なことがおおく、たとえば脳性まひやてんかんの子どもでは一般集団にくらべてそのリスクは5-6倍と報告されている。

小児脳卒中でのADHDについての研究ではこれまで規模の小さいものしかなかったので、一般住民を対象に大規模にくわしくしらべてみたそうな。



1969-2016年にスウェーデン全土で登録された小児脳梗塞のうち、事前にADHDと診断されていなかった1320人について、

条件のマッチする10倍人数の対照者と比較した。



次のことがわかった。

・1320人の小児脳梗塞患者のうち75人がADHDと診断された。そのリスクは対照群の2.00倍だった。

・このリスクは周産期および小児期の脳卒中後に増加し、早産や在胎週数の
少ない子どもを除いても同様だった。

・周産期の脳卒中で、運動障害やてんかんをもつ場合にはADHDリスクが対照群よりも6倍高かった。

・小児期の脳卒中では、運動障害やてんかんの有無でADHDリスクにおおきな差はなかった。


小児脳梗塞を経験するとADHDのリスクは一般人の2倍であり、とくに周産期の脳卒中で運動障害やてんかんがあるとそのリスクは6倍だった、


というおはなし。

感想:

ADHDは子どもが研究対象になりやすいだけで、同様のことはおとなにも起きうる。

ADHDの不注意、多動、衝動性、による問題は、おとなでは認知障害あつかいされる。




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