元2022 4月 台湾
紅麹米(red yeast rice)は中国の高コレステロール患者のあいだでよく使用される漢方薬である。
その成分モナコリンKを使ったロバスタチンはコレステロール降下薬として使用されている。
しかし紅麹米を使用する人のほうがロバスタチン使用者よりも糖尿病リスクが低いとする報告が最近なされた。
そこで、紅麹米の脳卒中予防効果についてもくわしくしらべてみたそうな。
台湾の健康保険データベースから2010-2014年に紅麹米の処方を受けた34723人と、
年齢、性別のマッチするロバスタチン投与の34723人について、
脳卒中の発症を2017年までフォローした。
次のようになった。
・ロバスタチン群にくらべて、紅麹米群の脳出血リスクは0.60倍、脳梗塞リスクは0.49倍、だった。・この関連は、男女共、40代以上、病状にかかわらず有意に見られた。・紅麹米の処方頻度と脳卒中リスクの低下は用量関係にあった。
紅麹米はあきらかに脳卒中リスクを下げる効果があった、
というおはなし。
感想:
脳出血にも効果があるってとこがいい。
紅麹米のコレステロール低下作用以外のなにかの良い働きがあるってことだから、巷で販売されている成分抽出された紅麹サプリメントを摂っても効果は期待できないばかりか危険ですらある、って言ってる。