元2022 5月 ドイツ
減圧開頭術は重度の頭蓋内圧亢進症にたいする救命措置であり、脳幹ヘルニアによる死亡を防ぐことができるが、重い障害が残る可能性がある。
その適応は拡大される傾向にあると考えられるので、くも膜下出血患者での減圧開頭術の長期成績についてくわしくしらべてみたそうな。
単一施設での2010-2018年の動脈瘤性くも膜下出血患者のうち、減圧開頭術を受けた患者の記録を解析した。
次のことがわかった。
・くも膜下出血341例のうち、82例が頭蓋内圧亢進症で、・そのうち63例18.5%は難治性のため減圧開頭術がおこなわれた。・年齢が若い、前方の動脈瘤、瘤サイズが大きい、グレードの高い重症くも膜下出血、が減圧開頭術と関連していた。・1年後、グラスゴーアウトカムスケールで10人15.9%が良好転帰とされた。・良好転帰は年齢が若いこととのみ関連していた。