元2022 4月 ブラジル
脳卒中後の神経障害性の疼痛いわゆる中枢性疼痛は、脳卒中患者の最大で12%が経験し、その治療は困難である。
しかし脳卒中患者には非神経障害性の痛み、たとえば筋骨格系、炎症性、複合局所性の痛みを持つ者もおおいので、
神経障害性の痛みを区別してさらにくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中後の疼痛を訴える患者のうち、他の条件のマッチする
中枢神経障害による39人と非神経障害性の32人、
および疼痛のない脳卒中患者31人を対象にした。
臨床検査やアンケート、感覚テストを行い比較した。
次のことがわかった。
・中枢性疼痛は顔面と四肢におおく、非神経障害性の疼痛は頸部、肩、膝におおくみられた。・中枢性疼痛には、焼けるような痛み(82%)、ひりひりする痛み(67%)、冷感による痛み(64%)がおおく含まれていた。・痛覚過敏、熱や接触によるアロディニア(わずかな刺激で生じる痛み)もまた中枢性疼痛によく見られ、・冷感または温感しきい値の異常をともなう求心路遮断痛も認められた。・とくに、麻痺側の冷感しきい値が正常側の41%未満になる異常がおきやすかった。
神経が障害されておきる中枢性疼痛では、冷感しきい値の低下とアロディニアおよび灼熱感が症状の8割近くを占めていた、
というおはなし。
感想:
最初のころは、ひんやりするはずのベッドや車椅子のパイプ、蛇口からでる水に触れただけでひどく痛かった。
けど数週間で慣れた。