元2022 5月 中国
脳内出血後の血腫の排除と神経修復には、単球から分化したマクロファージによる赤血球貪食作用が貢献している。
ビタミンDは神経保護ホルモンでもあり、マクロファージの単球からの分化を制御すると考えられている。
そこで、脳内出血におけるビタミンDの補給が単球由来マクロファージの血腫排除へ影響するものかどうかを動物実験でくわしくしらべてみたそうな。
若年および中年マウスに脳内出血を引き起こし、
その2時間後にビタミンDサプリメントを与えた群と与えない群について、
神経行動機能と血腫体積を評価した。
次のようになった。
・ビタミンD補給により若年および中年マウスの神経回復と血腫排除が促された。・血腫の周辺では単球から分化したおおくのマクロファージが関連タンパク質であるCD36 や PPAR-γを発現し、赤血球除去に働いていた。・ビタミンD補給がマクロファージ分化を促すことは骨髄由来の単球を用いた試験管内実験でも確認できた。
脳内出血後にビタミンDサプリメントを与えると、マクロファージの分化が促され、神経行動学的パフォーマンスの改善と血腫の排除が進む、
というおはなし。
感想:
ビタミンDサプリメントはいまいちパッとした成果がないので関心をもった。