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2022年6月19日

遠隔虚血コンディショニングで脳梗塞の再発予防

2022  6月  中国


内頚動脈や中大脳動脈の狭窄は脳梗塞の原因になる。

これらの患者の脳梗塞発症率は、抗血栓薬を使用していても年間 5-35%と考えられている。

遠隔虚血コンディショニングでは、たとえば上腕を一時的に虚血にすることで離れた脳の灌流を改善し側副血行路の再建を促進できると期待されている。

そこで、主幹動脈の狭窄により脳卒中を起こした患者への長期の遠隔虚血コンディショニングによる再発予防効果を検証してみたそうな。



内頚動脈または中大脳動脈の狭窄で脳梗塞やTIAを経験した131人にたいし、

遠隔虚血コンディショニングの方法を指導して脳梗塞の再発を8.8年間フォローした。

遠隔虚血コンディショニングは、左右の上腕にカフをはめ200mmHgの圧で5分締め付け、5分開放を5セットを毎日実行させた。



次のようになった。

・遠隔虚血コンディショニングの順守率は96%だった。

・脳梗塞の再発率は年間2.4%だった。

・10年間での累積脳梗塞率は20.1%だった。


主幹動脈の狭窄により脳の血行動態が悪化している患者において、長期の遠隔虚血コンディショニングは実行可能性が高く、かつ脳梗塞の再発率は年2.4%であり非常に低いと考えられた、


というおはなし。
遠隔虚血コンディショニングで脳梗塞率の図


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