元2022 5月 アメリカ
脳血管内の血栓除去術は主幹動脈の閉塞を治療する方法として広く実績がある。
この方法ではデバイスによる掻き出し回数(パス数)が少ないほど再灌流率が高く、機能回復も良いと考えられるので、これを確かめてみたそうな。
2012-2020年の血管内治療データベースから、
血栓除去術後の再灌流率と機能自立度および血栓除去パス数との関連を解析した。
次のことがわかった。
・患者平均年齢70、内頚動脈または中大脳動脈の閉塞にたいして機械的血栓除去術をおこなった454例中、81.9%はパス数3回未満で、18.1%はパス数3回以上だった。・パス数3回以上の症例では、脳の正中線偏位、機能回復不良、死亡率、再灌流不良が有意かつ高率にみられた。