元2022 7月 デンマーク
くも膜下出血のこれまでの研究では30日死亡率は22-34%と報告されている。
これら研究は古い時代のものがおおく、しかも長期フォローした研究も少ない。
そこで、さいきんの長期の死亡リスクをくわしくしらべてみたそうな。
2017-2019年のコペンハーゲン大学病院でくも膜下出血の治療を受けた患者を12ヶ月間フォローした。
次のことがわかった。
・瞳孔反応がなく生存が期待できない17人を除外した、瘤治療後の患者317人が対象となった。・30日後、3ヵ月後、12ヵ月後の累積死亡率は、それぞれ10.7%、12.9%、16.1% だった。・死因は多い順に、最初の出血52.9%、感染症15.7%、再出血11.8%だった。・入院時のWFNSスコア>3、Fisherスコア>3、術前の水頭症と再出血は死亡リスクの高さと有意に関連していた。