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2022年7月25日

くも膜下出血の30日後と12ヶ月後死亡率

2022  7月  デンマーク


くも膜下出血のこれまでの研究では30日死亡率は22-34%と報告されている。

これら研究は古い時代のものがおおく、しかも長期フォローした研究も少ない。

そこで、さいきんの長期の死亡リスクをくわしくしらべてみたそうな。



2017-2019年のコペンハーゲン大学病院でくも膜下出血の治療を受けた患者を12ヶ月間フォローした。



次のことがわかった。

・瞳孔反応がなく生存が期待できない17人を除外した、瘤治療後の患者317人が対象となった。

・30日後、3ヵ月後、12ヵ月後の累積死亡率は、それぞれ10.7%、12.9%、16.1% だった。

・死因は多い順に、最初の出血52.9%、感染症15.7%、再出血11.8%だった。

・入院時のWFNSスコア>3、Fisherスコア>3、術前の水頭症と再出血は死亡リスクの高さと有意に関連していた。


動脈瘤破裂によるくも膜下出血の30日死亡率は10%ほどだった、


というおはなし。
くも膜下出血累積死亡率の図


感想:

ほかの国の報告も同じくらいの数値。

3人に1人が死亡はもう古いのかね。


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