元2022 8月 台湾
脳卒中後の認知機能障害は珍しくなく、
梗塞位置に固有の認知機能の低下または血管障害によるアルツハイマー病態の増強とも考えられる。
そこで、脳卒中前からの認知機能の変化をアルツハイマー病とくらべてみたそうな。
研究参加者は、脳卒中後慢性期に認知機能を評価するMMSE検査を受け、
さらに脳卒中前または脳卒中急性期のMMSEスコアがわかる者(109人)とし、
別の223人のアルツハイマー病患者と認知機能低下速度を比較した。
次のことがわかった。
・脳卒中の急性期から慢性期にかけてのMMSEスコアは1年あたり1.8ポイントの低下で、薬物治療中のアルツハイマー病患者の低下速度1.1ポイントと有意な差はなかった。・脳卒中前から慢性期にかけてMMSEスコアは6.52ポイントのあきらかにおおきな低下を示した。・この認知機能の低下は基底核の梗塞と有意に関連していた。
脳卒中をきっかけに認知機能MMSEスコアは平均6ポイント低下した。脳卒中後の認知機能の低下速度はアルツハイマー病患者と同等で、とくに基底核の梗塞でリスクがおおきかった、
というおはなし。
感想:
アルツハイマー病と変わらないってショックだな。基底核やられてるし。
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