元2025 2月 アメリカ
一過性脳虚血発作(TIA)は「ミニ脳卒中」とも呼ばれ、一時的に脳の血流が低下するが、短時間で症状が消失する。一般的にTIAは脳梗塞を伴わないため、長期的な影響は少ないと考えられてきた。
しかし、近年、TIAが脳に与える影響について再評価する動きが出てきている。そこで、TIA後の認知機能の変化についてくわしくしらべてみたそうな。
元2025 2月 アメリカ
元2022 8月 台湾
元
Progression of cognitive decline before and after incident stroke
2019 7月 イギリス
・5.1%が脳卒中を経験した。
・彼らの認知機能は、脳卒中を経験しなかった者にくらべると、
・認知機能全般、記憶、言語流暢性、時間見当識の順に、
・脳卒中の前後でその低下度は 0.029→0.064, 0.016→0.046, 0.022→0.033, 0.024→0.037 SD/y だけおおきくなり、
・脳卒中のタイミングではそれぞれ 0.257, 0.150, 0.121, 0.272 SD だけ低下した。
Stroke誌 : 脳卒中後の認知機能低下の特徴
元
Risk Factors for Poststroke Cognitive Decline
2018 3月 アメリカ
・この間に694人が脳卒中になった。
・認知機能全般、新規学習、言語記憶、遂行機能は脳卒中直後に急激に低下した。
・認知機能全般の急激な低下は黒人、男性、心原性またはアテローム血栓性脳梗塞でおおきかった。
・遂行機能の急激な低下は教育歴の短い者でおおきかった。
・脳卒中あと認知機能の長期の低下スピードは、認知機能全般と遂行機能で速く、新規学習、言語記憶では脳卒中前と変わらなかった。
・高齢、脳卒中ベルト(多発地帯)以外の住人、心原性脳梗塞 で認知機能全般の長期の低下スピードがおおきかった。
・遂行機能の長期の低下スピードは高齢、高血圧でない患者でおおきかった。
血圧が低いと死にたくなることが明らかに
元2021 11月 オーストラリア
元
The importance of stroke as a risk factor of cognitive decline in community dwelling older and oldest peoples- the SONIC study
2020 1月 日本
元
Effect of Cognitive Reserve on Risk of Cognitive Impairment and Recovery After Stroke
2019 12月 韓国
元2023 11月 アメリカ
元2021 2月 エクアドル
元
Poststroke Cognitive Decline- A Longitudinal Study from a Tertiary Care Center
2019 7月 インド
・MMSE基準では認知機能低下は3、6ヶ月後それぞれ 67%、31.6%に見られた。
・MoCA基準では、それぞれ 46.3%、17.1%に見られた。
・認知機能低下の予測因子は糖尿病と高血圧だった。

軽い脳梗塞で認知障害の率とその後
「認知症というほどではない認知障害」の率
2年間の認知機能変化を追跡
元2020 5月 イギリス
元2024 8月 オーストラリア
元
Trajectory of Cognitive Decline After Incident Stroke.
2015 7月 アメリカ
・515人が脳卒中を経験し、23057人は脳卒中にならなかった。
・脳卒中の発症は全般的な認知機能や学習能力、言語記憶の急激な低下と関連があった。
・脳卒中後の全般的認知機能および実行機能の低下スピードは発症前よりも速かった。
・脳卒中の直前直後で認知機能に有意な差はなかったが、
・認知障害になる頻度はあきらかに脳卒中後で多かった。
脳卒中になるとそれまでの倍の速度でボケる
元
Determinants, Prevalence, and Trajectory of Long-Term Post-Stroke Cognitive Impairment: Results from a 4-Year Follow-Up of the Auckland Stroke Regional Outcomes Study-IV Study.
2017 11月 ニュージーランド
・途中脱落者や死亡者を除き、257人(平均年齢68)でフォローアップが完遂した。
・ぜんたいとしてMoCAスコアは12ヶ月後に0.98ポイント低下し、48ヶ月後では2.8ポイント低下した。
・4年後、84%の脳卒中患者が認知症レベル(MoCAスコア平均20点)の認知障害を示していた。
・認知機能が低下する関連要因として、男性、冠動脈疾患、不整脈、社会からの孤立、非就労、があげられた。
元2024 12月 スイス
元
Gait Measures as Predictors of Poststroke Cognitive Function: Evidence From the TABASCO Study.
2015 2月 イスラエル
・2年間の追跡期間中に15.4%の患者が認知機能障害となった。
・認知低下した患者は低下しなかった患者と梗塞の大きさや位置に違いはなかった。
・発症6ヶ月時点で、認知低下グループではタイムアップアンドゴーテストの時間が長かった。
・さらに認知低下グループではバランステストのスコアが低く、
・歩行時の二重課題テストの正答率も低かった。
・脳梗塞とTIAを分けて解析しても同様の結果になった。
・6ヶ月時点でタイムアップアンドゴーテストが12秒以上かかる患者は2年以内に認知機能障害になるリスクがかなり高かった。
元2021 11月 中国
元
Space and location of cerebral microbleeds, cognitive decline, and dementia in the community
2017 5月 オランダ
・皮質と深部に混在する微小脳内出血があると認知機能テストの3項目すべてでスコアが低下し、とくに言語性記憶と処理速度の低下がおおきかった。
・微小脳内出血が3個以上あると認知機能全般が急速に低下した。
・皮質下に微小脳内出血が3個以上あると処理速度がおおきく低下した。
・位置によらず微小脳内出血が3個以上あると認知症の発生率がとても高かった。
元2021 12月 イギリス
元2022 1月 日本