元2022 8月 中国
筋力のもっとも客観的かつ簡便な指標としての握力と、脳卒中など心血管疾患との関係が注目されている。
握力が低いほど心血管疾患になる可能性が高いことが示されているが、その因果関係はあきらかになっていない。
そこで、交絡因子の影響をうけにくいメンデルランダム化解析をもちいてくわしくしらべてみたそうな。
UKバイオバンクの右手握力に関連する一塩基多型160個と左手握力の136個を抽出して介在変数とし、
ゲノムワイド研究から、脳卒中、高血圧、冠動脈疾患、心筋梗塞、心房細動、心不全、との関連を解析した。
次のことがわかった。
・遺伝的に予測される握力の強さは冠動脈疾患と心筋梗塞、心房細動と有意に関連していたが、脳卒中や高血圧、心不全とは関連しなかった。・とくに、右手握力と心房細動とのあいだにあきらかに有意な関連が認められた。
握力と心房細動や冠動脈疾患リスクとのあいだにはあきらかな負の相関がみとめられ、遺伝子レベルで因果関係にあると考えられた、
というおはなし。
感想:
右手の握力を鍛えれば心房細動抑えられるのかもしれんね。
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