元2022 8月 中国
くも膜下出血の診断はCTや脳脊髄液検査でおこなうことができる。
さらに動脈瘤の有無はデジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)などでわかる。しかし1回目の検査では瘤が写らないことがあるので、瘤の有無を示すマーカーが必要とされている。
ビタミンD値は炎症マーカーとして脳卒中後に低値を示すことが報告されているが、脳動脈瘤破裂との関連についての研究がほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。
2019-2020年のくも膜下出血患者の記録から、
血清ビタミンD濃度と、DSAによる脳動脈瘤の有無を確認して関連を解析した。
次のことがわかった。
・動脈瘤性くも膜下出血160例と非動脈瘤性くも膜下出血33例が評価対象になった。・動脈瘤性患者のビタミンD値は非動脈瘤性の患者よりも有意に低かった(17 vs. 9ng/ml)。・動脈瘤性患者は高血圧が有意におおかった。(54 vs. 24%)・ビタミンD値と脳動脈瘤破裂との間に強い相関が認められた。
ビタミンD値は脳動脈瘤の破裂と関連していた。動脈瘤性くも膜下出血患者のビタミンD値は非動脈瘤性患者よりもあきらかに低い、
というおはなし。
感想:
つい先日、ビタミンDサプリメントを摂るとアルツハイマー病率約2倍って論文が話題になってた↓ので関心をもった。
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