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2022年9月10日

ただの頭痛と診断された救急患者が脳卒中になる割合

2022  9月  アメリカ


頭痛がひどくてせっかく救急外来を受診したのに、入院せずすぐに自宅へ返されてしまった患者が、

果たしてそのあと脳卒中になってしまいやすいものかどうか をくわしくしらべてみたそうな。



フロリダ州2005-2018年、ニューヨーク州2005-2016年の救急外来患者のうち、

救急外来で良性頭痛の診断を受けて自宅へ返された(treat-and-release visit)患者の30日以内の脳卒中(脳梗塞、脳出血)による入院の有無を評価した。

対照として腎臓結石の痛みまたは背部痛患者のその後とくらべた。



次のようになった。

・頭痛が良性と診断されすぐに帰された患者1502831人の平均年齢は41で、70%は女性だった。

・そのうち0.14%が30日以内に脳卒中で入院に至った。

・自宅に返された患者の脳卒中リスクは腎結石の痛みや背部痛患者の3-4倍だった。


頭痛で救急外来を訪れたのにすぐに自宅へ返されてしまった患者のうち、700人に1人程度がその後30日内に脳卒中を発症していた。その脳卒中リスクは他の症状の患者の数倍だった、


というおはなし。
頭痛の図


感想:

頭痛患者のなかでもガチの脳卒中というのは、砂金のようにめずらしくて、ほとんどはほっとけば治るタイプ。

別の報告↓では、救急外来患者に占める頭痛は1%で、そのうちのせいぜい2%がくも膜下出血って言ってる。


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