元2022 9月 オランダ
むずむず脚症候群はウィリス・エクボム病(Willis-Ekbom disease)とも呼ばれる睡眠関連運動障害の1つである。
通常は両脚にたいして動かしたいという衝動が生じ、不眠の原因になる。その病因には中枢神経系のさまざまな領域が関与することが報告されている。
とくに脳幹の脳卒中に起因するむずむず脚症候群の報告のレビューをこころみたそうな。
次のことがわかった。
・脳幹梗塞が原因のむずむず脚症候群の19人を含む8件の報告がみつかった。・症状は梗塞と同時が66.7%、数日後が33.3%だった。・梗塞部位は橋がもっともおおく、延髄はすくなかった。・ほとんど68.4%の症例で、症状は脳幹の梗塞位置と反対側の片脚に起きていた。・梗塞後のむずむず脚症候群の90%は数日から3ヶ月以内に症状が改善または消失していた。・ドーパミン作動薬による治療を受けた患者の91.7%は、症状が改善または完全消失した。・急性の片側むずむず脚症候群が他の感覚運動障害とともに出現した場合、脳幹の血管イベントを考える必要がある、
