元2022 9月 日本
脳卒中により寝たきりで動けない状態が続くと骨密度が急速に減少すると考えられる。
その程度や関連因子についてあきらかにするべく日本人脳卒中患者でくわしくしらべてみたそうな。
発症前は運動機能障害のなかった脳卒中患者で、2ヶ月間以上の意識障害により動けない者について、
麻痺側の腰椎および大腿骨近位部の骨密度および血清カルシウム、リン、ビタミンD、コラーゲンN-テロペプチド濃度を測定し、発症から2ヶ月間の変化を評価した。
次のようになった。
・平均年齢75、100人の患者を対象とした。・腰椎では2ヶ月間の骨密度低下は認められなかったが、・大腿骨では女性患者で骨密度低下が有意に認められた。・血清カルシウムとリンは入院中も正常範囲にあり、ビタミンDは上昇した。・骨吸収の指標である尿中コラーゲンN-テロペプチドは男女ともに有意に上昇した。
脳卒中後の寝たきり2ヶ月間において、腰椎の骨密度に変化は認められなかったが、大腿骨近位部の骨密度はとくに女性で有意な減少を認めた、
というおはなし。
感想:
大腿骨のそのあたりを骨折して歩けなくなるはなしをよく耳にするので関心をもった。
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