元2022 6月 ブラジル
脳の右半球に損傷をうけると「認知コミュニケーション障害」という言語変化をしめすことがある。
これは注意、実行機能、作業記憶の低下によるコミュニケーション上の障害と考えられている。
これまで、声の強弱、単語の理解、情報の秩序、推論などでの障害が報告されている。
そこで、談話生成課題を用いて右脳損傷患者の特徴をくわしくしらべてみたそうな。
右側の中大脳動脈域に病変をもつ慢性期の脳卒中患者50人と認知機能の健常な75人について、
絵を見せての談話生成を課し、言語学的に解析した。
次のことがわかった。
・1625の談話が生成された。・右脳損傷患者は対照群にくらべておおくの単語と発話を生成したが、・情報密度が低く、・話の一貫性を欠く頻度が高かった。
右脳の脳卒中患者の談話は、語彙や形式的な構文などミクロな側面は保たれていたが、情報量が少なくマクロ的に首尾一貫しない内容を語りがちだった、
というおはなし。
感想:
右脳出血経験者としていちいち思い当たる。
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