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2022年11月3日

北海道の脳梗塞死亡率が改善した理由とは

2022  10月  日本


北海道は日本でもっとも面積がひろく人口密度はもっともひくい。

脳卒中の高度医療は都市部と地方とで異質であり、臨床転帰に地域格差をもたらす可能性があるので、くわしくしらべてみたそうな。



北海道市町村の2010-2020年の公開データを用いて、脳梗塞死亡率と医療アクセスとの関連を解析した。



次のようになった。

・人口1万人あたりの救急病院数がおおいことは死亡率の低さと関連していた。

・人口1万人あたりの一般病院の数がおおいことと1次脳卒中センターまでの距離が長いことは死亡率の高さと関連していた。

・標準化死亡比(SMR)は2010-2020年に44%減少した。

・死亡率の地域格差は2010-2015年は変化なく、その後2020年までに5%縮小した。


北海道の脳梗塞死亡率と地域格差は改善傾向にあった。救急病院や1次脳卒中センターへのアクセスの良さが重要である、


というおはなし。
脳梗塞死亡率が改善した地域の図


感想:

一般病院密度が高いと死亡率が高いってところが興味深い。

なるほど病院に通えなくなった夕張市民はかえって健康になっちゃってるみたい↓。



AIが想像する北海道の脳卒中患者の図

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