元2022 12月 エジプト
・患者2991人をふくむ13の研究がみつかった。・トラネキサム酸を投与した群は投与しなかった群にくらべて、再出血のリスクは0.56倍、再出血により死亡するリスクは0.60倍であり、有意な効果だった。・神経学的転帰や遅発性脳虚血、水頭症の改善効果は有意ではなかった。・安全性に関して、あきらかな有害事象の報告はなかった。・統計学的異質性や出版バイアスは認められなかった。
動脈瘤破裂によるくも膜下出血患者へのトラネキサム酸投与は、再出血発生率および再出血による死亡率をあきらかに低下させる。
神経学的転帰や遅発性脳虚血、水頭症への効果ははっきりしていない、
というおはなし。
感想:
日本人が開発したトラネキサム酸が優秀すぎておどろいた。
いっぽう、
クリップやコイルを迅速にはめると死亡率はむしろ上がるし、少なくない患者が手術が原因でひどい後遺症を負っている。
そもそもクリップやコイル治療の効果を証明できるランダム化比較試験がいまだこの世に存在していない。
信じられないけど事実だからしかたがない。