元2022 11月 日本
くも膜下出血の発症率は国によって異なり、日本やフィンランドは高い発症率が報告されている。
沖縄の宮古島にはくも膜下出血を治療できる施設が1つしかないため患者はすべて県立宮古病院に搬送される。
したがって症例数を過小評価してしまう可能性が低い。
この病院のデータベースをもちいてくも膜下出血の発症率をくわしくしらべてみたそうな。
次のことがわかった。
・くも膜下出血の標準化発症率は10万人あたり21.4人だった。・患者の平均年齢は62.1で、女性が60.9%を占めた。・前交通動脈瘤がもっともおおかった。・血管内治療の割合は増加し、日本の標準レベルに近づきつつあった。・血管攣縮の割合は2.7%、二次性水頭症の発症率は19.1%だった。・死亡率は23.6%だった。・退院時にmRS0-2の回復良好者の割合は55.5%だった。・くも膜下出血の発生頻度に季節や気候要因によるちがいは認められなかった。