元2023 1月 中国
歯周炎は一般の有病率が高く、侵襲性歯周炎(AgP)と慢性歯周炎(CP)に分類される。
AgPは発症が早く進行率が高い重度歯周炎であり、CPは高齢者におおく85%の患者は5-6年進行しないことがある。
いくつかの研究で歯周炎と脳梗塞リスクとの関連が指摘されているが一貫した結論は得られていないので、
因果関係を探るべくメンデルランダム化解析をもちいて、脳梗塞の種類別に関連をくわしくしらべてみたそうな。
CPに関連する一塩基多型はUKバイオバンクから、
AgPのそれは別のゲノムワイド研究から抽出し、
脳梗塞の種類別データはMEGASTROKEコンソーシアムから取得して関連を解析した。
次のことがわかった。
・AgPに関連のつよい9個、CPでの15個の一塩基多型がみつかった。・遺伝的に予測されるAgPと脳梗塞およびその各種類との関連は認められなかった。・CPについても脳梗塞全体との関連は認められなかったが、・脳梗塞の種類別では、心原性脳梗塞との因果関係が示唆された。・しかし主幹動脈アテローム血栓性脳梗塞とラクナ梗塞では因果関係は認められなかった。