元2023 1月 ロシア
これまでの研究で、失語症患者は健常者とくらべて「注意の切り替え」に障害があることが示されている。
しかし注意切替えが、課題や失語症のタイプ、病変部位などにより異なるかどうかについてはよくわかっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
脳卒中後の失語症患者40名(前頭葉損傷の非流暢性失語20名、側頭葉損傷の流暢性失語20名)および年齢のマッチする健常者20名について、注意切り替え課題をおこなった。
注意切り替え課題は、高音または低音トーンの組み合わせによるシーケンスを聴き、各シーケンスの終了時に高音と低音のそれぞれの数を答えさせるというもの。
次のようになった。
・失語症の患者は健常者にくらべて課題の成績が有意にわるかった。また、2つの失語症グループの成績も異なっていた。・非流暢性失語群は課題を進めるための反応が遅かったが、流暢性失語群では反応速度は対照群と有意な差はなかった。・失語症2群の正答率には有意な差があり、非流暢性失語群にエラーが多かった。
脳卒中で失語症の患者は注意の切り替えにあきらかな障害を示した。その程度は失語症の種類もしくは損傷脳部位によっても異なっていた、
というおはなし。
感想:
流暢、非流暢がよくわからなかったので、AIに訊いておいた。
AI「流暢性失語症は、
ウェルニッケ失語症とも呼ばれ、流暢だがしばしば意味不明な発話をすることを特徴とする言語障害の一種です。流暢性失語症の方は、話し言葉や書き言葉を理解することが難しく、自分を表現するための適切な言葉を見つけることが困難な場合があります。このため、発話に意味がなく、また、造語や言葉の置き換えをすることもあります。流暢性失語症は、左側頭葉のウェルニッケ野など、脳の言語中枢の損傷によって起こることが一般的です。流暢性失語症の治療には、通常、言語療法が含まれます。」
AI「非流暢性失語症は、
ブローカ失語症としても知られており、話すこと、文章を作ることが困難であることを特徴とする言語障害です。非流暢性失語症の方は、発話の開始が困難で、短く途切れ途切れのフレーズで話すことがあります。また、文法や単語検索が困難な場合もあります。この症状は、脳のブローカ野という言語生産に関係する部位の損傷によって起こるのが一般的です。治療法としては、言語療法、作業療法、認知療法などがあります。」
合ってるかな?