元2023 1月 イタリア
くも膜下出血患者への血管内治療(コイリング)のタイミングに関する研究は少なく報告により結論が矛盾しているのでくわしくしらべてみたそうな。
血管内治療を受けた動脈瘤性くも膜下出血患者215例の記録を対象とした。
発症から治療まで、12時間未満を超早期群、12-36時間を早期群、36時間以上を遅延群にわけ、
合併症としての動脈瘤頚部での血栓形成、血栓塞栓症、動脈瘤の再破裂、との関連を解析した。
次のようになった。
・超早期治療が84例(39%)、早期治療が104例(48%)、遅延治療が27例(13%)であり、・69%がコイルのみ、23%がバルーン支援のコイル、1%がステントとコイル、3%がフローダイバーター、3%がフローディスラプター、0.5%が親血管の閉塞、によるものだった。・合併症率は、遅延群56%、超早期群29%、早期群26%だった。・とくに遅延群は血栓形成および血栓塞栓症の発生率が高かった。
くも膜下出血の動脈瘤治療は、改善された死亡率や低下した破裂率を示す臨床試験がいまだ存在していないにもかかわらず半ば強制されている点で
コロワクにとてもよく似ており、
当然のこととして 脳外の医療事故訴訟ナンバーワンの座にある。