元2023 2月 シンガポール
自動車運転は自立の手段でもあり、できないと社会から孤立して健康の悪化につながる。
脳卒中後の運転では、運転中の再発の可能性が懸念事項になっている。
そこで、運転評価とリハビリテーションプログラム(Driving Assessment and Rehabilitation Program :DARP)に紹介されてきた脳卒中経験者の再発率とその危険因子についてくわしくしらべてみたそうな。
平均年齢54、ほぼ全員が男性の計133人の脳卒中経験者の記録が対象となった。
およそ30ヶ月後の再発状況をフォローした。
次のことがわかった。
・登録時、彼らにはほぼ身体障害はなく、認知機能にも問題がなかった。・中央値30ヶ月間に11.3%が再発を経験していた。これは年間3.69%に相当した。・交通事故を起こした者はいなかった。・高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、脳卒中の既往、心疾患、と再発の関連はみられなかった。・年齢のみが有意に再発と関連し、・60歳未満にくらべて60歳以上では再発率が3.88倍だった。
運転再開を試みる脳卒中経験者集団における再発率は、年間3.69%だった。高齢であることのみが再発リスクであり、その他の血管因子の有無には影響されなかった、
というおはなし。
感想:
一般的に1年後再発率は10%ほどだから、この3.69%という値はかなりちいさい。
軽症ですんで運転もやったろ、と考えるほどの人達はなかなか再発しないってこと。
だけど加齢の影響だけは容赦ない。
来年還暦なので関心がある。