元2023 5月 ノルウェー
脳卒中による脳の損傷は、脳ネットワークの広域に影響して、痛みの処理と制御を変えてしまう可能性がある。
そこで、脳卒中経験者と一般集団とで、疼痛耐性についてくらべてみたそうな。
住民ベースのTromsø研究から、冷痛刺激テストを受けかつ脳卒中の既往のわかる人物データを抽出した。
冷痛刺激テストでは3℃の冷水に手を入れて、最長120秒耐えるもので、途中離脱までの時間も測定した。
次のことがわかった。
・合計21837人の参加者のうち311人に脳卒中の既往があった。・脳卒中の経験は、冷痛刺激耐性時間の減少と関連し、途中離脱の可能性が28%増加した。・この影響は参加者の慢性疼痛の有無によらなかった。
脳卒中経験者は、慢性疼痛の有無にかかわらず、冷痛刺激への耐性が低かった、
というおはなし。
感想:
これはわかる。
発症当初は金属のスプーンや水の冷たさに強い痛みを感じた。
いまは熱いほうに弱い。たまにごはん茶碗を落としそうになる。