元2023 5月 中国
脳出血(脳内出血、くも膜下出血)のリスクに影響を与える短期的な行動要素と範囲はあきらかになっていない。
そこで、脳出血の引き金となる行動を評価し定量化することを、中国人についてくわしくしらべてみたそうな。
2021年3月から2022年2月までの期間で、
中国の二つの大学病院で脳出血患者の発症前後の個人行動の違いを調べるべく面談をおこなった。
さらに、詳細な文献レビューもおこない、エビデンスを統合した。
次のようになった。
・合計284人の脳出血患者が含まれた(脳内出血が150人、くも膜下出血が134人)。・以下の行動が発症の2時間前に発症のリスク(OR:オッズ比)を増加させることが示された。排便時の強い力み(OR: 3.06)、重いものを持ち上げる(OR: 4.82)、過食(OR: 4.33)、重労働(OR: 3.02)、チェス/カード/麻雀ゲーム(OR: 2.51)。・また、7日以内の人生の重大な出来事(OR: 3.81)も発症リスクを増加させた。・さらに文献のプール解析により、怒りの感情(OR: 3.17)および重労働(OR: 2.12)が発症のリスクを増加させることが示された。