元2023 5月 トルコ
主幹動脈(頸動脈や脳内大動脈)が閉塞するタイプの脳梗塞の原因として、心原性とアテローム硬化性がある。
それぞれの割合をくわしくしらべてみたそうな。
2019年の主幹動脈閉塞による脳梗塞で機械的血栓除去術を受けた患者について、
50%以上の狭窄のある場合をアテローム硬化性血栓、狭窄がなく心臓になんらかの異常のみられる場合を心原性塞栓とした。
次のことがわかった。
・平均年齢63、1169人の患者が対象となった。・彼らの90日後転帰良好率は39.8%、死亡率は22.9%だった。・もっとも多かった原因は、心原性45.5%、次いで潜因性またはその他が39.5%、アテローム硬化性15%、だった。・心原性のうち、76.3%に心房細動がみつかった。・11人0.9%の患者が再発により追加の血栓除去術を受けていた。・これら再発の63.6%は心原性患者だった。
主幹動脈の閉塞による脳梗塞では、心原性塞栓が約半分を占めていた。さらにその8割に心房細動がみられた。また、再発の6割は心原性の患者だった、
というおはなし。
感想:
資料によって用語がビミョウに異なっていて混乱していたので関心をもった。
ついでに、医師国家試験を余裕でクリアしてしまうと評判の最新人工知能AIにも尋ねてみた↓。
AI「脳梗塞の原因を理解するための一つの分類方法として、TOAST (Trial of Org 10172 in Acute Stroke Treatment) 分類があります。以下にその各カテゴリとその説明を示します。
大血管病 (Large Artery Atherosclerosis): 頸動脈または脳内大動脈の動脈硬化性狭窄が原因の脳梗塞。
心源性塞栓症 (Cardioembolic): 心臓からの血栓が原因の脳梗塞。心房細動、心房粘液血栓症、弁膜症などが主な原因となります。
微小血管病 (Small Vessel Disease, Lacunar): 深部白質に位置する微小血管障害(ラクナ梗塞)が原因の脳梗塞。
その他の確定的原因 (Other Determined Etiology): まれな原因による脳梗塞。血液の凝固・抗凝固の異常、血管炎、髄膜動脈解離(MMD)など。
原因不明 (Undetermined Etiology): 2つ以上の可能性がある場合、または原因が特定できない場合。
TOAST分類における各カテゴリの割合については研究により異なる可能性がありますが、一般的な割合は以下のようになることが報告されています:
大血管病: 20-30%
心源性塞栓症: 20-30%
微小血管病: 15-25%
その他の確定的原因: 5%
原因不明: 30-40%
ただし、これらの割合は患者の年齢、地域、病歴、リスク要因などにより変動します。」