元2023 4月 中国
いくつかの研究により口腔内の衛生状態と脳卒中との間に密接な関係があることが示されている。
そこで、口腔内細菌叢の多様性が脳梗塞の前後で変化するものか、さらに予後に影響するものかくわしくしらべてみたそうな。
脳梗塞患者52人および、脳梗塞のハイリスク群48人、健常者46人について、
採取した唾液から含まれる細菌の種類を遺伝レベルで特定した。
また、90日後の機能的自立度mRSスコアとの関連を解析した。
次のことがわかった。
・健常者と比較して、ハイリスク群から患者群への細菌の多様性は増加傾向にあった。・健常者とハイリスク群、健常者と患者群、ハイリスク群と患者群とで細菌組成にあきらかな差が見られた。・ハイリスク群および患者群では、健常者とくらべてストレプトコッカス、プレポテラ、ベイロネラ、フソバクテリウム、トレポネーマの比率が高かった。・これら細菌種類にもとずく予測モデルでは、90日後の予後不良患者を効率よく区別することができた。
脳梗塞のハイリスク群と脳梗塞患者とでは口腔内細菌叢がおおきく変化していることがわかった。それら細菌の違いから脳梗塞の予後も予測できると考えられた、
というおはなし。
感想:
脳卒中やったひとの口の中はいろいろな細菌が豊富でたぶんかなり臭い("halitosis" "bad breath")。
じっさい口臭を指摘されたこともある。
だからいつもガム噛むようにしている。
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