元2023 8月 デンマーク
一過性脳虚血発作(TIA)後3ヶ月以内の脳梗塞発生率は3-20%と報告されているが、長期の発生率はほとんどあきらかになっていないので、くわしくしらべてみたそうな。
2014-2020年のデンマーク脳卒中登録から初回TIAの患者を対象とした。
年齢、性別、に基づいて一般集団の個人と1:4、初回脳梗塞患者と1:1でマッチさせた。
その後の脳梗塞および死亡率を比較した。
次のことがわかった。
・TIA患者21500人、一般集団の86000人、初回脳梗塞患者21500人を対象とした。・TIA患者は一般集団よりも併存疾患が多かったが、脳梗塞集団よりは少なかった。・脳梗塞の5年発生率は、TIA患者では6.1%であり、そのリスクは一般集団の5.14倍、脳梗塞集団の0.58倍だった。・5年死亡率は、TIA患者では18.6%であり、そのリスクは一般集団の1.26倍、脳梗塞集団の0.41倍だった。
初回TIA後の5年間の脳梗塞発症率は6.1%であった。関連する併存疾患を調整した結果、この発症率は一般集団の約5倍であり、脳梗塞が再発する可能性よりは約40%低かった、
というおはなし。
感想:
おぼえとこ。
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