元2023 7月 台湾
脳出血は致命率が高いいっぽう、治療法がほとんど確立されていない。
また、腸内細菌の異常と高血圧、脳出血との関連がおおく報告されている。
そこで口腔内細菌との関係をあきらかにするべく、歯垢や歯石を除去する「デンタルスケーリング」と脳出血との関連をくわしくしらべてみたそうな。
台湾における2008年1月から2014年12月までの脳出血データを対象にした。
そのうち、2002年1月1日から2007年12月31日の間にすくなくとも6回以上デンタルスケーリングを受けていた群と、デンタルスケーリングをまったく受けていない他の条件をマッチさせた対照群に分けた。
次のことがわかった。
・各群は681126人の被験者で構成された。・非デンタルスケーリング群と比較して、デンタルスケーリング群では脳出血の発生率が有意に低く、・7年間の脳出血リスクは0.61倍であった。・とくにデンタルスケーリング群の30~39歳の年齢層で脳出血リスクがもっとも低かった。・さらに7年間の高血圧リスクも有意に低かった。・脳出血のリスクが最も低かったのは、デンタルスケーリングを定期的に受けている男性だった。
定期的なデンタルスケーリングは中年期の脳出血リスクの低下と関連していた。この効果は高血圧リスクの低下を介している可能性がある、
というおはなし。
感想:
フィリップスの電動歯ブラシを5年ほど使っている。あと20年早く出会いたかった。