元2024 1月 中国
ランダム化比較試験のエビデンスがないため、高齢患者における血管内治療(EVT)の信頼できる治療推奨条件を確立することは困難である。
そこでメタアナリシスにより、高齢者の脳梗塞に対する血管内治療の効果を若年患者と比較してみたそうな。
包括的な文献検索を行い、高齢者と80歳未満の患者におけるEVTの治療成績を直接比較した研究を同定した。
主要転帰は機能的自立とし、EVT後90日のmRS 0-2と定義した。
次のことがわかった。
・合計26の研究、9492人の患者が同定された。・EVTを受けた80歳未満の患者と比較して、高齢者では90日後の機能的自立率が有意に低く(48.4% vs 26.3%)、死亡率が有意に高い(16.9% vs 34.8%)ことが示された。・さらに、脳内出血の有意な増加が観察されなくても、EVTは再疎通成功率の低下と関連しているようであった。
観察研究によるエビデンスから、高齢の脳梗塞患者では血管内治療の機能的転帰があきらかに悪かった、
というおはなし。
感想:
安全そうなふりをして近づいてくるやつが「いちばん危険」なんやで。