元2024 4月 中国
疫学研究によると、粒子状物質2.5(PM2.5)は脳卒中など心血管疾患(CVD)の重大な要因である。
しかし、方法論的制約から因果関係を調べることは困難である。
そこで、PM2.5とCVDリスクとの因果関係を推定するために、メンデルランダム化(MR)解析をこころみたそうな。
PM2.5とCVDに関するゲノムワイド関連研究(GWAS)は、FinnGenとUK Biobanksをもちいた。
メンデルランダム化解析を適用し、一塩基多型(SNP)を操作変数として選択することで、PM2.5とCVDの因果関係を検討した。
次のようになった。
・PM2.5と冠動脈疾患および高血圧の間には因果関係が認められた。・しかし、PM2.5と心筋梗塞、心不全、心房細動、脳梗塞との間には因果関係は認められなかった。
メンデルランダム化解析により、ヨーロッパ人集団におけるPM2.5と冠動脈疾患および高血圧との間に因果関係があることがわかった、
というおはなし。
感想:
大気汚染にさらされると脳卒中が増えるのは、血圧が上がるからやったんや。
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