元2024 5月 台湾
脳卒中患者における温冷交代浴(AHCWI:alternating hot-cold water immersion)の麻痺上肢への有効性を評価するべく、ランダム化比較試験をおこなったそうな。
中等度から重度の腕の麻痺を有する早期の脳卒中生存者24名について、
従来のリハビリテーションに加え、患者をAHCWI群(n=12)または対照群(n=12、上肢エルゴメーター運動)に無作為に割り付け、週5回、6週間実施した。
Fugl-Meyer Assessment motor UL(FMA-UL)スコア、
Motricity Index UL(MI-UL)スコア、
modified Motor Assessment Scale(そのULセクションであるMMASとMMAS-ULを含む)、
Berg Balance Scale、
Barthel Index(BI)、
modified Ashworth Scaleを、
ベースライン時および介入4週後と6週後に、介入に独立した理学療法士が評価した。
次のようになった。
・対照群と比較して、AHCWI群の成績は良好で、有意な群間効果を示し、4週後および6週後にFMA-UL、MI-UL、MMAS-ULの得点に有意な改善を示した。・残りの結果は有意差はなかったが、AHCWI群に有利であった。・注目すべきは、4週時点の自立度評価のBIに有意差が認められたことである。・筋緊張の有意な変化や副作用は、介入後の両群で観察されなかった。
脳卒中リハビリテーションを併用した温冷交代浴は実施可能であり、脳卒中後の麻痺上肢の運動機能回復を促進する可能性がある、
というおはなし。
感想:
このテーマ、10年以上まえからパイロット研究のまま。
45度~10度くらいの痛いほどの温度で温めたり冷やしたりする。
もちろん腕だけ。

