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2024年7月4日

もやもや病の救世主:予防と回復を実現する遠隔虚血コンディショニング!

2024  7月  中国


もやもや病(MMD)は小児の脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)のおもな原因である。

さいきんの成人MMDを対象とした臨床試験では、遠隔虚血コンディショニング(RIC)が脳血流を増加し、動脈の狭窄や閉塞の進行を遅らせる効果が報告された。

そこで、小児MMDに対する遠隔虚血コンディショニング(RIC)の安全性と有効性をくわしくしらべてみたそうな。




単一施設のパイロット試験において、再建手術歴のない4~14歳のMMD患者46例を、RICまたは偽RIC治療を受ける群に無作為に割り付けた。

RICは、両上腕に圧カフを装着し、5分加圧後、5分開放。これを1セッションで5サイクル、1日に2回を1年間継続した。

メインアウトカムは主要脳血管有害事象(MACE)の累積発生率であった。

副次的アウトカムは虚血性脳卒中、TIA再発、出血性脳卒中、血行再建術、追跡期間中の患者全般的変化印象(PGIC)スケールによる臨床的改善であった。

RICに関連した有害事象も記録され、経頭蓋ドップラーを用いて脳血行動態が評価された。



次のようになった。

・46例全員が最終フォローアップを完了した(RIC群と偽RIC群で各23例)。

・RICに関連した重篤な有害事象は認められなかった。

・RIC治療後のMACE頻度の有意な減少が示された。

・3年後の追跡では、脳梗塞が2例(4.35%)、TIAが4例(8.70%)、血行再建術が2例(4.35%)があり、血行再建術1件を除きすべて偽RIC群で発生した。

・RIC群の臨床的改善率はPGICスケールで偽RIC群より有意に高かった(65.2%対26.1%)。

・ドップラーによる治療後の脳血行動態に統計学的な差はみられなかった。


遠隔虚血コンディショニングは、もやもや病の無症候性小児に対する安全かつ有効な補助療法である。3年間のフォローでは脳梗塞やTIAがあきらかに減少した、


というおはなし。

もやもや病への遠隔虚血コンディショニング


感想:

これはいいね(≧∇≦)b



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