元2024 7月 ブラジル
原因を特定できない塞栓性の脳梗塞(ESUS)患者における直接経口抗凝固薬(DOAC)の有効性および安全性については、依然としてあきらかになっていない。
そこで、ESUS患者を対象にDOACとアスピリンを比較した無作為化比較試験(RCT)について、PubMed、Embase、Cochrane Libraryで系統的に検索してメタアナリシスをこころみたそうな。
次のことがわかった。
・13,970人の患者を対象とした4件のRCTが対象となった。・アスピリンと比較して、DOACは脳卒中再発、全身性塞栓症、脳梗塞、全死因死亡率において、有意な減少は認められなかった。・DOACは臨床に影響する非大出血(CRNB)のリスクを増加させたが・命にかかわるような大出血については両群間に有意差は認められなかった。・心臓塞栓症のリスク要因が重大でない患者のサブ解析では、再発性脳卒中、全死因死亡率、および大出血に群間差は認められなかった。
アスピリンと比べて直接経口抗凝固薬DOACは脳卒中の再発、脳梗塞、全身性塞栓症、または全死因死亡のリスクを減少させなかった。臨床に影響する出血は有意に増加したが、命にかかわるような大出血はアスピリンと同等であった、
というおはなし。
感想:
DOACのヘタレっぷり報告はこの半年だけでこんなに↓。
