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2024年11月15日

都会の緑が健康の鍵!?心電図異常を抑えるグリーンパワー

2024  10月  中国


都市部で暮らす多くの人にとって、緑地は日常生活において貴重な癒しの場所だ。これまでの研究で緑地がストレス軽減や健康に好影響を与えるとされてきたが、具体的に心電図(ECG)異常に焦点を当てた研究が少なかった。

そこで、中国全土の大規模データを用いて、緑地への曝露が心電図(ECG)異常、つまり心臓の初期的な不調のリスクを低下させる可能性があるかをくわしくしらべてみたそうな。



40歳以上の住民に対する脳卒中スクリーニングデータから、2回以上のECG検査を受けた6万人以上のデータを分析した。

緑地への曝露度は、正規化植生指数(NDVI)と呼ばれる指標を使って測定した。NDVIは、人工衛星からのデータを基に地域ごとの植生の密度を数値化するもので、値が高いほど緑地が多く存在することを示す。この数値を居住エリアに応じて月ごとに測定し、ECG異常のリスクと比較することで、緑地が心臓にどのような影響を与えるかを解析した。



次のようになった。

・月ごとのNDVIが0.1増加するごとにECG異常のリスクが3%低下することがわかった。

・特に都市部では、NDVIが0.1増えることでリスクが約15%も減少するという強い関連が見られた。

・一方、農村部ではこの関連が見られなかった。都市部における効果が大きい理由として、都市部では緑地が少ないため、わずかな緑地でもリラックスやストレス軽減に寄与しやすい点が考えられる。また、農村部では日常的に緑地に囲まれているため、追加の緑地効果が現れにくい可能性がある。


この研究は、都市部における緑地の存在が心臓や循環器系の健康維持に寄与する可能性を示している。特に、都市環境において緑地がもたらすリラックス効果や身体活動の促進を通じて、間接的に心臓の健康を支えると考えられる。都市部に住む人々が積極的に緑地を利用することで、健康維持の一助となるかもしれない、


というおはなし。

都会の緑地



感想:

脳が血を吹いたころは緑に飢えていた思い出。








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