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2025年1月22日

残業地獄が脳卒中を引き寄せる!低所得者ほど危険な理由

2025  1月  アメリカ


脳卒中をふくむ心血管疾患(CVD)は、米国における主要な死亡原因である。多くの研究で、長時間労働がCVDリスクを高めることが指摘されてきたが、これらの研究の大半はヨーロッパやアジアを対象にしており、米国でのデータは限られていた。

そこで、米国における長時間労働とCVD死亡リスクの関連を明らかにすることを目的としてくわしくしらべてみたそうな。



米国の全国規模の追跡研究であるMIDUS(Midlife in the U.S.)データを用いた。

対象者は1995–1996年時点で就労中の4,051名であり、研究開始時点で心筋梗塞や脳卒中の既往がない者が含まれた。労働時間は週35–40時間を基準とし、以下の5つのカテゴリに分類された:

週35時間未満

週35–40時間(基準)

週41–48時間

週49–54時間

週55時間以上

死亡データは、2021年春までのNational Death Index(NDI)から取得した。

Cox比例ハザードモデルを用いて、労働時間とCVD死亡リスクの関連を検討し、年齢、性別、ライフスタイルなどの要因を調整した。さらに、教育レベルや経済状況による層別解析を行った。



次のことがわかった。

・週55時間以上の長時間労働は、基準群に比べてCVD死亡リスクが有意に高いことが示された(調整済みハザード比1.50、95%信頼区間1.03–2.17)。

・また、教育レベルが低い人や経済状況が悪い人では、このリスクがさらに高まることが分かった。

・特に低SESの労働者は、長時間労働の健康への悪影響を受けやすい傾向が見られた。


長時間労働は、米国におけるCVD死亡の重要なリスク因子であり、低SESの労働者はその影響をより強く受けることが明らかになった、


というおはなし。

長時間労働と脳卒中



感想:

ようするに残業代がでなくなると消耗するいっぽうってことね。


AI『その通りだ。残業代が出ない状況で長時間労働を強いられると、経済的な補償がないためストレスが増大し、心血管疾患リスクがさらに高まる可能性がある。特に低社会経済的地位(SES)の人々は、経済的余裕がないことから健康的な生活が難しくなり、長時間労働の悪影響を受けやすい。この問題は、適切な政策や労働環境の改善が求められる理由でもある。』


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メモ:きょうはこんなことやってるばあいじゃないんだよ


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