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2025年3月6日

脳に侵入するプラスチック!マイクロプラが神経を破壊し、記憶力を低下させる!

2025  2月  韓国


マイクロプラスチック(MP)は環境汚染物質として注目されているが、近年ではヒトの健康への影響も懸念されている。

特に、MPが脳に蓄積し、神経炎症や神経変性を引き起こす可能性が指摘されている。

そこで、全脳虚血(GCI)後の神経細胞死にMPがどのような影響を及ぼすのかをくわしくしらべてみたそうな。



ラットを用いてGCIを誘導し、その前後1週間にわたってMP(0.5µmサイズ、50mg/kg)を経口投与した。神経細胞死や炎症の程度を評価するために、脳組織の染色(Fluoro-Jade B、Iba-1、CD68など)およびウエスタンブロット解析(IL-6、TNF-α、Tau-5、リン酸化タウ)を行った。また、行動評価として改良型神経重症度スコア(mNSS)とモリス水迷路試験(MWM)を用いた。



次のようになった。

・MPを投与したラットでは、GCI後の神経細胞死が有意に増加していた。

・また、血液脳関門(BBB)が損傷し、MPが脳内に蓄積していた。

・特に、ミクログリアがMPを貪食し、炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α)の発現が増加していた。

・さらに、海馬の微小管やミエリンが損傷し、タウタンパクの異常リン酸化が確認された。

・行動評価では、MPを摂取したラットは運動機能や記憶力が低下しており、MPが脳機能にも悪影響を及ぼす可能性が示唆された。


MPがGCI後の神経細胞死を増加させ、神経炎症や微小管損傷を悪化させることがわかった。MPは日常生活を通じて体内に取り込まれるため、長期的な暴露が神経回復に影響を及ぼす可能性がある。現実の環境暴露量は本研究の投与量よりはるかに少ないものの、MPの健康影響についてさらなる研究が必要である。また、MPの摂取を減らすために、飲料水のろ過やプラスチック容器の使用を控えるなどの対策が有効であると考えられる、


というおはなし。

マイクロプラスティック



感想:

さいきん、マイクロプラスティックの記事を読んで紅茶のティーバッグ使うのやめて茶葉だけ買うようにした。



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