元2025 7月 韓国
・PLCが出た人では、右側の前頭葉の一部(前頭上回)で糖代謝が低下していた。・さらに、PLCの症状が重いほど、右側の側頭葉の一部(中側頭回や下側頭回)でも代謝低下が目立った。・これらの部位は、感情や社会的なふるまいの調整に関わる「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という脳のネットワークの一部である。
はい、直接的に「DMNを鍛える薬」や「DMN専用リハビリ」というものは現時点では確立されていませんが、研究報告や臨床経験からDMNの機能を保つ・整える可能性がある活動はいくつか知られています。
橋脳卒中後のPLCだけでなく、認知機能や感情の安定にも役立つかもしれません。
1. 外部刺激を通じてDMNと他ネットワークのバランスを整える
- 注意訓練(Attention Training)
例:一点集中→周囲全体に注意を広げるなど、注意の切り替え練習
→ DMNは「ぼんやり時」に活発、課題時には静まるので、この切り替えが重要 - マインドフルネス瞑想
雑念を観察して手放す訓練が、DMN過活動の抑制や接続パターン改善に関係する報告あり
2. 社会的・感情的なやりとり
- 会話や物語の理解
物語を聞いて登場人物の気持ちを想像することは、DMNの社会的認知ネットワークを刺激 - 感情表出を安全に試す
喜怒哀楽を表現する練習(音読・演技・音楽セラピーなど)で、感情制御回路を間接的に刺激
3. 身体活動
- 有酸素運動(ウォーキング、エアロバイクなど)
脳血流と代謝を改善し、DMNの結合性維持につながる報告あり - 二重課題運動(歩きながら暗算、歌いながら動作)
課題切り替えによってDMNとタスクネットワークの相互作用を鍛える
4. 視覚・聴覚刺激を活用した神経刺激的アプローチ
- 音楽療法
特に個人の好みや思い出に関連する曲はDMN活動を強く引き出す傾向あり - 視覚イメージ訓練
旅行や過去の体験を頭の中で細かく思い描くことはDMN活性に関与
💡 まとめると
DMNは「休んでいるときに働く脳のネットワーク」だが、ぼんやりしっぱなしではなく、オン・オフの切り替え能力が健康に重要。
注意訓練、マインドフルネス、感情的やりとり、運動、音楽やイメージ刺激などが、DMNの調整に役立つ可能性がある。