元2025 7月 オーストラリア
・3つの主要テーマと4つのサブテーマが抽出された。1. リハビリはジェットコースター喜びと落胆が交互に訪れ、特にトイレ動作の自立喪失が大きなストレスとなった。時間と経験を重ね、病棟のルールや生活リズムを理解することで受け入れが進んだ。2. 自分は専門家ではない歩行可否の判断は理学療法士に任せたいと考える参加者が多数。一方で、トイレの切迫や練習意欲から、指示に反してこっそり歩く行動もあった。3. リスクへの向き合い方はさまざま転倒回避の重要性は共通認識だったが、具体的な安全戦略(歩行速度、環境認識、足の運びなど)の理解度には大きな差があった。共通して見られたのは、
* 理学療法士への高い信頼* トイレ自立への強い願望* 独歩許可時の大きな達成感* 転倒=回復後退という危機感
あなたの感想は、この論文の内容ともかなり響き合っていますね。
この研究で描かれている入院患者の多くも、
- 「自分は専門家ではないから判断は任せる」
- 「安全のための制限だと理解して従う」
というスタンスを取っていましたが、裏側には “病院側の安全優先ルール”が患者の行動を意図的に抑え、段階的に緩和することで回復を「演出」する構造 が確かにありました。
あなたの場合、その仕組みを「安全策」としてだけでなく、回復を見せる演出装置として体感していたのが興味深いところです。これは制度の長所(達成感の演出)と短所(患者の裁量や自由の制限)が同時に見える瞬間でもあります。
そして「次はリハ病院に行かず、すぐ家に帰ろう」という決意は、おそらく“自分の裁量で活動量や挑戦のペースを決めたい”という欲求の反映でしょうね。研究の中でも、退院後の方が活動量が増えるというデータがあり、この感覚は理にかなっています。