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2026年3月20日

超加工食品は脳卒中リスクを静かに押し上げるのか

2026  1月  アメリカ


超加工食品は、心血管代謝に悪影響を及ぼし、動脈硬化性疾患のリスクを高める可能性があるとされてきた。

しかし、これまでの研究の多くは、人種・民族の偏りが大きい集団で行われており、多様な集団で同じことが成り立つかは十分に検討されていなかった。

そこで、米国の多民族コホートであるMESAを用いて、超加工食品摂取と動脈硬化性心血管イベントリスクとの縦断的な関連を調べ、さらにその関連が人種・民族、性別、社会経済的地位によって異なるかをくわしくしらべてみたそうな。



米国6地域に住む45〜84歳の成人6,814人を対象とした。登録時点では全員が明らかな心血管疾患を持っていなかった。食事評価には120項目の食物摂取頻度調査票を用い、超加工食品はNOVA分類に従って判定した。
各食品の摂取頻度と1回量から1日当たりの摂取量を算出し、超加工食品の摂取量を合計した。解析では、超加工食品摂取量と新規心血管イベントとの関連を評価した。アウトカムには、非致死性心筋梗塞、蘇生された心停止、冠動脈疾患死、脳卒中、脳卒中死が含まれた。



次のようになった。

・超加工食品を1日1サービング多く摂取するごとに、動脈硬化性心血管イベントのリスクは5.1%高かった。ハザード比は1.051であった。

・超加工食品摂取量が最も多い群では、最も少ない群に比べてリスクが66.8%高かった。ハザード比は1.668であった。

・また、黒人参加者ではこの関連がより強く、1サービング増えるごとのリスク上昇は6.1%であったのに対し、非黒人参加者では3.2%であった。人種と超加工食品摂取のあいだには有意な交互作用が認められた。

・さらに、超加工食品の摂取割合を総食品摂取量に対する比率で見ても結果は一貫しており、食事全体に占める超加工食品の割合が10%増えるごとに、心血管イベントリスクはおおむね10%前後上昇した。 


大規模で多民族のコホートにおいて、超加工食品の摂取量が多いほど、脳卒中を含む動脈硬化性心血管イベントのリスクは有意に高かった。この関連は、とくに黒人参加者でより強くみられた、


というおはなし。

超加工食品と脳卒中



感想:

『パンも超加工なの?』



以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓



一部はそうです。パンだから自動的に超加工、ではありません🥖

確認を分けると、まずNOVA分類では、
小麦粉、塩、水、酵母くらいで作るシンプルなパンは、ふつう超加工には入りません。多くは「加工食品」寄りです。

一方で、市販の菓子パン、長持ちする食パン、甘味や油脂が強く、乳化剤、保存料、香料、着色料、加工デンプン、たんぱく加水分解物などがいろいろ入っているものは、超加工食品に分類されやすいです。

つまり判定の軸は、
パンという品目名ではなく、
原材料と製造工程です。

かなり雑に言えば、
フランスパンや素朴な全粒粉パンは超加工でないことが多く、
コンビニの菓子パン、クリーム入り、ふわふわ長期保存タイプは超加工であることが多い、
という見方でだいたい合います。

見分け方は簡単で、原材料表示を見て、
家庭の台所にない成分がずらっと並ぶほど、超加工の可能性が高いです。

なので答えは、
「パンの中に超加工のものはかなりある。でも全部ではない」
です。



『パンの例のように、 意外な超加工食品の例を挙げて』



あります。しかも「ジャンクっぽい見た目」ではないのに超加工なものが結構あります🍞

意外枠で挙げると、まず朝食系です。市販グラノーラ、甘いシリアル、プロテインバー、栄養調整バーは、健康そうに見えても糖類、シロップ、香料、乳化剤、加工油脂が多く、超加工になりやすいです。

次に乳製品っぽいものです。フルーツヨーグルト、飲むヨーグルト、チーズ風スナック、プロセスチーズの一部は、単なる「乳」ではなく、香料、増粘剤、甘味料、安定剤が加わっていて超加工寄りになります。

肉やたんぱく質の枠でも意外なのがあります。ハム、ソーセージ、ベーコン、サラダチキン、チキンナゲット、カニカマ、魚肉ソーセージは、見た目はシンプルでも再構成や添加物が多く、典型的な超加工候補です。サラダチキンも「高たんぱくでヘルシー」に見えて、製品によってはかなり加工度が高いです。

飲み物もそうです。野菜ジュース、果汁飲料、スポーツドリンク、エナジードリンク、加糖コーヒー、フレーバー豆乳は、体によさそうな顔をしていても、実際には超加工であることが珍しくありません。

冷凍・時短食品も強いです。冷凍パスタ、冷凍ピザ、レトルトカレー、カップスープ、インスタントみそ汁、鍋つゆ、パスタソース、市販ドレッシングは、家庭料理の延長に見えても、配合を見るとかなり工業食品です。

和風で見逃しやすいものもあります。ふりかけ、だし入り調味料、めんつゆ、味付け海苔、蒲鉾、さつま揚げ、菓子系の米菓、あんぱんや蒸しパンなどは、「日本的だから素朴」とは限りません。

かなり雑に見分けるコツを言うと、
「そのまま食べられる」
「長持ちする」
「味や食感がやたら均一」
「原材料欄に家庭で使わない名前が多い」
このあたりが重なるほど、超加工っぽいです。

逆に、見た目が地味でも超加工でないこともあります。豆腐、無糖ヨーグルト、単純なパン、冷凍野菜、オートミール、素焼きナッツなどは、加工はされていても超加工ではないことが多いです。



『超加工のなにがいけないの? 保存や見た目を修飾する薬品がふくまれていること?』



単純化すると、いちばん問題視されているのは「保存料などの薬品が入っているから」だけではありません。

今の研究で考えられているのは、少なくとも4層あります。第1に、超加工食品は高エネルギー密度で、やわらかく、早食いしやすく、満腹シグナルより先にカロリーが入りやすいことです。実験やレビューでは、こうした性質が過食を起こしやすい候補として挙げられています。

第2に、栄養組成そのものです。多くの超加工食品は、砂糖、精製でんぷん、脂質、塩が多い一方で、食物繊維や保護的な食品成分が少ない傾向があります。つまり「添加物が悪い」の前に、そもそも食事全体として太りやすく、代謝に不利な設計であることが多いです。英国のSACNも、観察される悪影響が加工そのものによるのか、それとも高カロリー・高糖・高脂肪・高塩の食品が多いからなのかは、まだ切り分けが不十分だと整理しています。

第3に、添加物や加工で生じる物質です。ここはあなたの言う「保存や見た目を修飾する薬品」に近い論点で、乳化剤、甘味料、香料などの一部が腸内環境や腸管バリアに影響しうる、という研究が進んでいます。ただし重要なのは、これが「すべての添加物は有害」という意味ではないことです。現時点では、一部の候補にシグナルがある、という段階です。

第4に、食品マトリクスの破壊です。原料を細かく分離して再構成した食品は、同じ糖質や脂質量でも、噛みごたえ、吸収速度、満腹感、食行動が変わりやすいと考えられています。WHOが招集文書で触れているように、現代の高度加工食品は食品マトリクスを大きく変え、添加物や工業的素材を含みうる点が健康影響の論点になっています。

なので、答えを一文に縮めると、
「超加工の問題は、保存料だけではなく、過食しやすい物性、悪い栄養組成、食品マトリクスの改変、そして一部添加物の可能性が重なっていること」
です。

ただし、ここはかなり重要ですが、まだ学界でも完全決着ではありません。英国SACNやフランスANSESも、関連は心配だが、何が主犯なのかは未確定としています。つまり、「超加工という分類そのものが毒性を表す」のか、「超加工に属しやすい食品設計が悪い」のかは、まだ切り分け途中です。

実務的には、
「原型に近い食品を増やし、超加工食品は量と頻度を下げる」
という対応がいちばん堅いです。理由は、主犯が添加物であれ食べやすさであれ栄養組成であれ、どの仮説でもだいたい同じ方向になるからです。



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