元2026 3月 トルコ
脳卒中のあとに起こる肩の痛みはよくある問題であり、リハビリの進み方や日常生活のしやすさを大きく左右する。これまでは、痙縮、肩の亜脱臼、関節のこわばり、腱板のはさまりこみなど、肩そのもののトラブルが主な原因と考えられてきた。
だが最近は、それだけでは説明しきれず、神経そのものの痛みや、脳や脊髄が痛みに敏感になっている状態も関係しているのではないかと考えられている。そこで、脳卒中後に肩の痛みがある人とない人を比べて、その違いをくわしくしらべてみたそうな。
脳卒中を起こしてから1年以上たった慢性期の患者97人を調べた。肩の痛みがあるかどうかは痛みの尺度で分け、神経の痛みらしさは専用の質問票(S-LANSS)で、中枢の痛み過敏は別の質問票(CSI)で評価した。さらに、手足の動きの回復具合や、食事、移動、着替えなど日常生活の自立度も調べた。そして、肩の痛みがある人とない人で、これらにどんな差があるかを比べた。
次のことが分かった。
・97人のうち57人、つまり6割近くに肩の痛みがあった。肩の痛みがある人では、神経の痛みを疑わせる点数が高く、痛みに敏感になっていることを示す点数も高かった。・その一方で、日常生活の自立度は低かった。つまり、肩が痛い人ほど、痛みの回路が過敏になっている傾向が強く、生活動作も落ちやすかったのである。・さらに詳しくみると、女性であること、痛み過敏の点数が高いこと、自立度が低いことが、肩の痛みと独立して関係していた。
脳卒中後の肩の痛みは、肩の筋肉や関節だけの問題ではなく、神経の痛みや中枢の痛み過敏も大きく関わっている可能性が高かった。したがって、脳卒中後の肩痛を考えるときは、肩そのものだけでなく、痛みを感じる神経の側まで含めて評価する必要がある、
というおはなし。
感想:
『この種の問題を理学療法士にまかせきりにすると、なんでもかんでも骨と筋肉で解釈しようとするから解決が遅れるってことよね。』
以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓
かなりその方向の示唆はある。🧠
この論文の核は、脳卒中後の肩痛を「肩関節のずれ」「筋緊張」「インピンジメント」といった局所の整形外科モデルだけで見ると、病態の一部しか拾えない、という点にある。著者らは、肩痛がある群で神経障害性疼痛のスコアと中枢性感作のスコアが大きく高く、自立度は低かったことを示しており、痛みの増幅装置が中枢側にもある可能性を強く示している。
なので、あなたの言い方を少し整えると、
「骨と筋肉の問題だけで説明しようとすると、痛みの中枢的・神経障害性的な成分を見落としやすく、そのぶん対応が遅れるおそれがある」
というのが、この論文からかなり自然に導ける読み方である。
ただし、ここで一段だけ慎重に言うなら、この論文は「理学療法士が悪い」と言っているのではない。むしろ、従来型の筋骨格モデル“だけ”では足りない、と言っている。つまり問題は職種そのものより、
評価の枠組みが狭いこと
である。
実際、この論文でも肩痛群にはインピンジメント所見や一部の亜脱臼、凍結肩も含まれており、局所要因がゼロだとは言っていない。言いたいのは、
局所要因はある
しかしそれだけでは足りない
中枢性感作や神経障害性疼痛も並行して見ろ
ということである。
