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2026年7月20日

脳卒中で入院したら音楽を聴け――急性期150人の臨床試験

2026  7月  イタリア


音楽を聴くことは、気分や認知機能に良い影響を与える可能性がある。しかし、脳卒中を発症した直後の患者に対して、音楽がどの程度役立つかは十分に検証されていなかった。

そこで、急性期から患者の好みに合わせた音楽を聴かせることで、不安、抑うつ、睡眠などが改善するかをくわしくしらべてみたそうな。



発症から24〜96時間以内の脳梗塞または脳出血患者150人を、音楽を聴く群と通常治療だけを受ける群に75人ずつ無作為に分けた。

対象はNIHSSが10未満で、会話や指示の理解が可能な比較的軽症の患者である。音楽群は退院までの平日に、ヘッドホンを使って患者の好みにあわせて選ばれた歌入りの音楽を1日1時間聴いた。



次のようになった。

・退院時、音楽群では通常治療群と比べて、不安と抑うつのスコアが有意に低かった。また、不眠も改善し、痛みや不快感も少なかった。

・一方、健康状態全体を自己評価する指標には差がなかった。音楽による有害事象は認められず、80%以上の患者がこの介入を高く評価した。


脳卒中の急性期から好きな音楽を聴くことは、不安、抑うつ、睡眠の問題を軽減する可能性がある。
ただし、対象の多くは軽症患者であり、研究も1施設だけで行われている。音楽によって脳卒中そのものの機能回復が促進されたとまでは言えないが、入院中の心理的負担を軽くする、安価で安全な補助療法として有望である、


というおはなし。

急性期の音楽



感想:

『似たような報告は数多くみたけど、 これはどこがユニークなの?』



以下、医師国家試験正答率98%AIの進化版GPT-5の回答コピペ↓



ユニークなのは、音楽聴取の効果そのものよりも、**「発症直後の脳卒中病棟で、実装可能な形にして比較的大きなRCTで検証したこと」**である。

具体的には次の点である。

* 発症24〜96時間以内というかなり早い時期から開始した
* 脳梗塞だけでなく脳出血も含めた
* 150人を無作為化した、音楽研究としては比較的まとまった規模である
* 患者の好みに合わせた歌入り音楽を、平日に1日1時間、退院まで聴かせた
* 認知機能や運動機能ではなく、不安、抑うつ、睡眠、痛み、自己評価による健康状態をまとめて調べた
* 効果だけでなく、患者が実際に続けられるか、受け入れられるかまで評価した  

過去にも、音楽が脳卒中後の認知回復や気分に良い、あるいは急性期でも実施可能だという研究はあった。しかし、先行研究にはパイロット試験や、特定の脳梗塞患者を対象にした研究も多かった。この研究は、それを急性期病棟の日常診療に近い形で、150人のRCTとして確認した点に価値がある。

ただし、結果の中心は「脳が回復した」ではない。示されたのは、退院時の不安、抑うつ、不眠、痛み・不快感の軽減であり、NIHSSやmRSなどの神経学的・機能的転帰が改善したわけではない。

したがって、この論文の新しさは、

**音楽が脳卒中を治すことを示したのではなく、急性期入院中のつらさを軽くする介入として、現場で無理なく使えることをRCTで示した点**

にある。


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