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2022年3月17日

脳梗塞の再発で可笑しくないのに笑うようになった例

2022  2月  アメリカ


スードバルバーアフェクト(情動調節障害:PBA)は不本意で大げさな泣きや笑いが制御不能に頻発することを特徴とする感情表現の障害である。

脳卒中患者の20%が6ヶ月以内に、12%が6ヶ月以降にPBA症状を示すという報告もある。

脳卒中の再発のあと、家庭内暴力と不本意な泣き笑いのPBA症状を示した男性がいたそうな。

2018年9月30日

異常な笑いを脳卒中と見抜けなかった例


Pathological Laughter as a Symptom of Middle Cerebral Artery Stroke
2018  9月  フランス

可笑しくもないのに笑いが止まらなくなる状態は 脳に病気がある可能性をしめす。

脳卒中がわかるまえに異常な笑いで入院してきた男性がいたそうな。


・57歳の男性がまったく嬉しくもないのに突然大笑いが始まった。10分間以上も笑いを止められなくなり、その2時間後にかれの妻が病院へ連れてきた。

・彼自身もその状態が異常と認識できていた。泣く症状はなかった。

・病院到着時、彼は非常によくしゃべり、動作が大げさで陽気にみえた。

・診察で左側にわずかな運動機能の低下がみられた。感覚や視野は正常だった。

・さらに造影CTで右の内頚動脈に重度の狭窄がみつかった。

・それにもかかわらず原因を薬物中毒とかんがえ血栓溶解療法をしなかった。

・数時間後、構音障害と感覚麻痺が現れたので脳梗塞をうたがいはじめた。

・2日後にようやくMRIを撮り右脳に梗塞を認めた。

・心理テストで気分障害はなかった。

・3週間後、笑い症状は完全に回復し、3ヶ月後に頸動脈の血栓除去術をうけた。

脳卒中の初期症状は多様なので、こんかいのような病的な笑いも有りうることを救急医は知っておくべき、


というおはなし。
図:脳梗塞で大笑い

感想:

じぶんたちの判断ミスを論文にまとめるところがえらい。

こういう症状を "Pseudobulbar Affect"(スードバルバー アフェクト)と言うのは何度かみた。 

どうやら同じ状況を "Fou rire prodromique"(フー ライア プロドロミク) とも言うようだ。

2018年4月15日

泣き笑いを制御できない脳梗塞患者の認知能的特徴


Correlation between cognitive impairment during the acute phase of first cerebral infarction and development of long-term pseudobulbar affect.
2018  3月  中国

とくに理由もないのに 場にふさわしくない大笑いや号泣をしてしまう感情をコントロールできない症状をスードバルバーアフェクト(Pseudobulbar affect : PBA)とよぶ。

PBAは中枢神経系の病気にみられとくに脳卒中患者でおおく、経験者は52%におよび12ヶ月後でも11%に症状がつづくとする報告もある。

またPBAは男性よりも女性で、脳出血よりも脳梗塞で、笑いよりも泣くケースがおおいことが知られている。

そこでPBAになりやすい脳梗塞患者が急性期の認知障害テストに反映されているものか確かめてみたそうな。


脳梗塞の急性期に認知障害を示し 6ヶ月後前後のあいだにPBAと判定された26人と、
PBAでない他の条件がおなじ26人を比較したところ、


次のことがわかった。

・PBAの有無は認知障害検査MoCAスコアに反映されていた。

・とくに 数唱テスト、ストループテスト、時計描画テストのスコアがPBAに関連する要因だった。

脳梗塞の急性期に認知障害を示す患者はPBAの長期リスクが高かった。遂行機能、注意力、視空間能力の障害がPBAに関係していると考えられた、


というおはなし。
図:スードバルバーアフェクトに関連する認知機能

感想:

笑いが止まらない自分を観察する さめた自分がいたことを思い出す。

時計描画能力とどう関係するのか興味ある。

[スードバルバーアフェクト OR 感情失禁]の関連記事

2016年1月20日

感情失禁で泣きと笑い どちらが多いのか?


Prevalence of Pseudobulbar Affect following Stroke: A Systematic Review and Meta-Analysis.
2016  1月  イギリス

脳卒中患者の感情変化の不安定さはよく知られているが、どのくらいの患者がそうなるのかは明らかでない。

そこで脳卒中のあとに情動調節障害であるスードバルバーアフェクト(PBA)になった患者についてのこれまでの研究を総括してみたそうな。


関連する信頼度の高い研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、


次のことがわかった。

・被検者3391人を含む15件のPBA研究がみつかった。

・PBA患者の割合は、脳卒中の発症後1ヶ月未満で17%、1-6ヶ月内で20%、6ヶ月以降では12% だった。

・症状は、笑いの暴走よりも泣くほうが多かった。

泣き笑いの感情がコントロールできなくなるスードバルバーアフェクトは、脳卒中患者のおよそ5人に1人が経験していた。さらに8人に1人では半年後にも起きていた、


というおはなし。




感想:

感情失禁のほうがわかりやすいな。

[感情失禁]の関連記事

2011年9月1日

情動失禁とは抑えるべき感情をお漏らししてしまうこと


Health-Related Quality of Life in Patients With Poststroke Emotional Incontinence.
2011  8月  中国


脳卒中後の情動失禁の影響を調べたそうな。



385人の脳卒中経験者にアンケートをとったところ、 

15.1%情動失禁が見られた。


情動失禁のある者の回復度は心身共に低かった。

情動失禁の有無それ自体が健康関連QOLに影響を及ぼすことがわかった、

というおはなし。



* 情動失禁 emotional incontinence とは

情動は正常な場合には意志の力で統制され発現が抑制されているが、

この意志による統制力が病的に低下するため、情動が過度に発現される状態。

ちょっとしたことで涙もろくなり、すぐに泣いたり、喜んだり、怒ったりする。

脳血管障害 (脳梗塞など) に特徴的であるとされる。







感想:

スードバルバーアフェクト(PBA:Pseudobulbar Affect)との違いがよくわからない。

同じものかな。

2011年6月13日

脳卒中経験者が葬式で笑いがとまらなくなる可能性について


Pseudobulbar affect: an under-recognized and under-treated neurological disorder.
2011 6月 アメリカ


スードバルバーアフェクトPBA:Pseudobulbar Affect)は

感情の抑制、コントロールが利かなくなって、

場違いなシーンで大笑い または泣いたり して

社会生活上の困難をきたす神経症状を指す。



PBAがどの程度見られるものなのかを、

脳の病気を持つ患者にアンケートを送付して調べた。




対象は、

脳卒中や外傷性脳損傷のほか計6種類の脳の病気を持つ患者約4万人。



8000人あまりから回答があった。




解析の結果、

脳に問題のある病気を持つ患者のうちおよそ10%PBAの経験があることがわかった、

というおはなし。







感想:

脳卒中後、感情が泣く方に振れたことはまったくない。



笑い暴走はあった。

ねぇ PBA:スードバルバーアフェクトって知ってる?

2010年10月20日

ねぇ PBA:スードバルバーアフェクトって知ってる?


Stroke survivors 'need help with PBA'
2010 10月 アメリカ ブログ



脳卒中患者の実に53%ものひとがPBA(Pseudobulbar Affect)
経験者だという。

PBAは笑いや泣きの感情を制御できなくなってしまう状態を指し、
脳の損傷によって起こる、とされている。





退院してすぐのころ、

たしかに
人前で数分間笑いが止まらなくなったことが幾度かあった。

笑いながら、
『これは明らかに脳の損傷からきているな』
と冷静に分析している自分がいた。

最近ではこのようなことは起きていない。




また、
これをうっかり医者に相談すると抗うつ薬を処方されてしまうらしい。

The causes and treatment of pseudobulbar affect in ischemic stroke.

2008 アメリカ


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