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2014年7月2日

楽器演奏で半側空間無視を治す


Reducing chronic visuo-spatial neglect following right hemisphere stroke through instrument playing.
2014  6月  デンマーク

半側空間無視は脳卒中で右脳を損傷した患者に特徴的に起きる 左方への注意が著しく欠けた状態を指す。

これを音楽演奏によって改善できるものか試してみたそうな。


半側空間無視で慢性期の2人の患者について、

音階の異なる12本のキーを左右に等間隔に並べた楽器を演奏させた。

単純なメロディーを選び、慣れるにしたがってキーの間隔を広げた。

1回30分間の演奏療法を、週に1回のペースで4週間おこなった。

各回の前後および最終回の1週間後に、半側空間無視の程度を測定する複数のテストを行いスコアを比較した。
横長楽器

次のようになった。

・2人の患者は、短期的、長期的に著しい改善を示した。

・1人は最終回の1週間後に ほとんど正常レベルの改善度を維持していた。


横長の楽器を演奏させることは半側空間無視の治療に役立つかも知れない、


というおはなし。


感想:

半側空間無視が脳のどういう仕組みでなるのか自分にはさっぱりなんだけど、治療法のほとんどは左方への注意喚起で とてもシンプル。

そのへんのギャップがおもしろい。

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