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2017年11月16日

脳動脈瘤の破裂は経済格差と関連があった


Socioeconomic Disadvantage Is Associated with a Higher Incidence of Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017  11月  オーストラリア

これまでのくも膜下出血の研究では動脈瘤破裂のものとそうでないものを区別していないケースがすくなくない。

さらに動脈瘤性のくも膜下出血はその特殊さゆえに通常の脳卒中研究に含まれないこともおおい。

動脈瘤性のくも膜下出血と社会経済状況との関連がまだわかっていないのでしらべてみたそうな。


2010-2014の非外傷性のくも膜下出血患者237人のうち脳動脈瘤破裂と確認された159人について、
居住地ごとの社会経済スコア対応させた指標 "Socioeconomic Index for Areas" (SEIFA)および田舎度スコア(ARIA)との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・被験者の70%は女性だった。

・動脈瘤性くも膜下出血発生率は10万人あたり年間9.99だった。

・居住エリアの社会経済スコアと発生率はあきらかに相関しており、

・貧乏地域では金持ち地域よりも動脈瘤性くも膜下出血発生率が1.40倍だった。

脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は貧困地域で起きやすかった、


というおはなし。
図:社会経済スコアとくも膜下出血リスク

感想:

脳動脈瘤ってクリップでつまんだりコイルで埋めたりして治療するから もっぱら力学的な問題の印象がある。けど 喫煙や経済格差でも破れちゃうんだよな。

どうやら貧乏地域は喫煙率が高いから、、、ってことみたい。

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