元2021 11月 フィンランド
肥満は心血管疾患のリスクを高めるが、いくつかの大規模研究では肥満度BMIが高いほどくも膜下出血のリスクが低下することが報告されている。
いっぽう、くも膜下出血の主要リスク因子である喫煙と高血圧もまたBMIとの関連があることから、
BMIとくも膜下出血との関連に喫煙と高血圧がどの程度関わっているものか、くわしくしらべてみたそうな。
元2021 11月 フィンランド
元
Sex, Smoking, and Risk for Subarachnoid Hemorrhage
2016 7月 フィンランド
・この間に492件のくも膜下出血があった。
・男女ともに喫煙本数とくも膜下出血リスクは比例関係にあった。
・1日に喫煙20本以上のくも膜下出血リスクは、非喫煙者に比べ 女性で8.35倍、男性は2.76倍だった。
・途中で喫煙をやめた人のくも膜下出血リスクは非喫煙者なみに下がった。

いつからクモ膜下出血に女性が多くなったのか?
元2023 11月 韓国
元
Cigarette smoking and outcomes after aneurysmal subarachnoid hemorrhage: a nationwide analysis.
2017 10月 アメリカ
・37.1%が喫煙者だった。
・その内訳は、31.1%が現在喫煙者で、6.0%が喫煙経験者だった。
・喫煙者は非喫煙者にくらべ 若く、他の病気をもっている者がおおかったが、
・死亡率や合併症の数、神経症状に差はなかった。
・非喫煙者にくらべ喫煙者は、気管切開や胃ろう、介護施設への転院、回復不良の割合があきらかに少なかった。
・重症患者に限定してもこれらの関連が確認できた。
脳卒中経験者は喫煙を控えなくてもいいのか?
元2023 12月 中国
元
Physical activity associates with subarachnoid hemorrhage risk- a population-based long-term cohort study
2019 6月 フィンランド
・この間に534のくも膜下出血があった。
・週に30分間の余暇活動がふえるとくも膜下出血リスクが0.95倍になった。
・通勤の身体活動度も同様にくも膜下出血リスクを下げたが、退職年齢でその効果が消えた。
・対照的に、仕事での身体活動が中レベル以上にふえると くも膜下出血リスクは高くなった。
・余暇活動による予防効果は年齢や高血圧によらなかったが、現在喫煙者にはより一層の効果があった。
元2020 7月 ノルウェー
元2020 9月 フィンランド
元
Blood Pressure and Risk of Subarachnoid Hemorrhage in China
2018 12月 中国
・被験者の平均年齢は51、平均血圧は130/78、
・約7年のフォロー期間中に553件のくも膜下出血があり、発生率は年間10万人あたり12.9人だった。
・血圧は 平均を超える域ではくも膜下出血リスクと正の相関があり、
・収縮期血圧で10mmHg, 拡張期血圧が5mmHgあがるごとにくも膜下出血リスクはそれぞれ1.21倍、1.20倍になった。
・年齢や性別との関連は確認できなかった。
・血圧上昇によると考えられるくも膜下出血が23%を占めていた。
元
Risk Factors of Sudden Death From Subarachnoid Hemorrhage
2017 7月 フィンランド
・くも膜下出血で98人が突然死して445人が入院した。
・喫煙量が増えるにしたがい入院よりも突然死するリスクのほうが高くなった。
・同様に収縮期血圧が高くなるほど突然死リスクが上がった。
・一人暮らしは突然死リスクが高く、入院のリスクは上がらなかった。
・50歳未満で標準血圧 非喫煙者のくも膜下出血での突然死例はなかった。
脳卒中で突然死 若年者のばあい
元2021 1月 アメリカ
元2022 3月 アメリカ
元
Incidence of subarachnoid hemorrhage is decreasing together with decreasing smoking rates
2016 8月 フィンランド
・この間に6885人のくも膜下出血があり、このうち26%が病院外または救急救命室で死亡していた。
・全体的に、くも膜下出血の発生率は10万人あたり6.2-10.0人だった。
・70-75歳の女性で発生率はもっとも高く 22.5人/10万人だった。
・この15年間に、50歳未満ではくも膜下出血が女性で45%、男性で38%減少し、
・50歳以上では女性16%、男性26%の減少だった。
・15-64歳の喫煙率は30%減少していた。

元
Impact of Comorbidities and Smoking on the Outcome in Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage
2018 8月 ドイツ
・55.7%が回復良好(mRS 0-2)で、42.4%は回復不良(mRS 3-6)だった。くも膜下出血の発生要因である喫煙と高血圧が、回復良好の予測因子でもあった、
・1年後の回復不良リスクは喫煙習慣があると0.21倍、高血圧では0.18倍になり、いずれも保護効果を示した。
・1年後の死亡リスクについても同様で、喫煙と高血圧があきらかな予防因子だった。
・糖尿病や高コレステロール血症ではこのような保護効果はみられなかった。
元2021 4月 アメリカ
元2021 11月 インド
元2021 10月 ニュージーランド
元2025 7月 中国
元2022 5月 ドイツ
元
Socioeconomic Disadvantage Is Associated with a Higher Incidence of Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage.
2017 11月 オーストラリア
・被験者の70%は女性だった。
・動脈瘤性くも膜下出血発生率は10万人あたり年間9.99だった。
・居住エリアの社会経済スコアと発生率はあきらかに相関しており、
・貧乏地域では金持ち地域よりも動脈瘤性くも膜下出血発生率が1.40倍だった。