元2025 4月 ドイツ
くも膜下出血(aSAH)のあとには、よく「水頭症」という合併症が起こる。このうち、自分の力だけでは脳脊髄液(CSF)をうまく排出できず、ずっと人工的なシャント(管)に頼らないといけない状態を「シャント依存」と呼ぶ。
シャント依存になると、回復がむずかしくなることがある。以前のEARLYDRAIN試験では、早めに腰のほうからCSFを抜く「腰椎ドレナージ(LD)」が予後に良い影響を与えるかもしれないと示された。しかし、LDによってシャント依存が減るのか、またシャント依存が本当に回復に悪いのかは、はっきりしていなかった。
そこで、EARLYDRAIN試験のデータを使ってこの点をくわしくしらべてみたそうな。