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2010年4月18日

抗うつ薬+tPAで脳梗塞の予後悪し


Effect of selective serotonin re-uptake inhibitors (SSRIs) on functional outcome in patients with acute ischemic stroke treated with tPA.



抗うつ剤が脳卒中になった脳細胞を守ったり可塑性を促したりするって話はときどきあるようで、
例:Antidepressants could lessen stroke severity



tPA治療をする人たちについても 抗うつ剤と回復の程度を調べたところ、
抗うつ剤を使っていた人たちは予後がよくなかったそうな。





アスピリンが万能薬のように使われていたころに通じるものを感じる。

2010年4月17日

脳内出血患者はうつになりやすい



Quality of life with special respect to depression after surgical treatment of hypertensive basal ganglia hemorrhage.




高血圧が原因で脳の中心近くに出血して開頭手術をした患者の多くに、
その1年半後、うつが見られた、という話 と理解。




脳の中には自分の世界がすべて入っている。

そこに大量出血するのだから、
そのダメージは
ダムの決壊事故や核攻撃のそれに匹敵すると考える。


うつ なんてなまやさしい、と思う。

2010年4月16日

右脳損傷患者は右足への体重移動が苦手


Impaired ability to shift weight onto the non-paretic leg in right-cortical brain-damaged patients.




右脳損傷患者は

右足への体重移動が不足する、って話。

左脳損傷患者ではそうならないんだって。

いずれも右利きの場合。

半側空間無視も関係ないそうな。



ということで、自分も右足に意識を移すことを心がけようと思った次第。

2010年4月15日

経頭蓋磁気刺激治療(rTMS)とOTで上肢訓練


Six-day course of repetitive transcranial magnetic stimulation plus occupational therapy for post-stroke patients with upper limb hemiparesis: A case series study.




麻痺治療の革命的方法としてテレビ放映された
慈恵医大の最新研究成果。


5人の脳卒中患者について
磁気刺激治療法(rTMS)+OTトレーニングを6日間実施したところ、
どうやら危険はなさそうで かつ
効果もありそうなことがわかった、 という かなり謙虚な内容。
("革命的"、"世界初" とかは言っていない模様)


ただ、
・患者数がたったの5人であること、
・もともと手がうごく患者しか治療対象としていないこと
・同時に作業療法(CI療法)も施していること

から、本当に磁気刺激で改善が得られたのかは
この文中からはわからなかった。

2010年4月14日

4年待ち!?革命的磁気刺激治療法

慈恵医大リハビリテーション科のホームページより

わずか2週間で改善!世界初、脳卒中の後遺症治療に革命!
tms.png

3ヶ月ぶりに
病院のホームページを見たら、治療入院3年待ち、とある。
電話をして問い合わせた人のブログには4年待ちの返答だったとか。



はたして順番が来るのを待つ価値があるのかどうか、
下記りンクのwikiの記事は参考になると思った。


経頭蓋磁気刺激法


・TMSを発明したのは本当に安保教授なのか?
・脳正常側の抑制というアイデアを発案したのも安保教授なのか?
・2週間で手が動くようになるというのは信用できるのか?

これら疑問へのヒントをつかめると思う。





関連記事:
驚き!:磁気刺激治療(TMS)の適応基準

2010年4月13日

トイレの排水スロープでアリ地獄

リハビリ病院で
車椅子での病棟フロア内の自由移動を許可されたころのこと。


トイレに自由に行けるのが嬉しくて
暇さえあればトイレに行っていた。


トイレルームは車椅子が数台出入できるくらいのひろいスペースで
合計5つの個室がある。

床に2箇所くらい丸い排水溝があって、
排水がスムーズに行くようその穴に向かって弱い傾斜が付けてある。


ホントにわずかな傾斜なのだけれど、
うっかり車椅子でその傾きの一番きついところにはまると
なかなか抜け出せなくなる。                    


片手片足で車椅子を漕ぐものだからその難しさは一層だった、と思う。



うんこが漏れそうな時はもう大変。


まるでアリ地獄にはまった蟻のようにパニック状態になる。


その急坂があるおかげで一人ではなかなか辿り着けない
人気のない個室があり 
そこは
いつも空いていた。



車椅子にも慣れて その急坂を克服できるようになると、
個室の選択肢が増え混雑時のトイレ問題が解消したことを覚えている。

2010年4月12日

バイアグラで脳内出血のキケン


Subarachnoid Hemorrhage and Intracerebral Hematoma due to Sildenafil Ingestion in a Young Adult.




韓国での報告。

33歳男性がバイアグラを飲んだ直後に脳内出血と くも膜下出血を起こしたそうな。
検査の結果、血管自体に異常は見られなかった、とのこと。

バイアグラの副作用をもっと周知させるべきだ、という話。


無料論文と写真はこちら



脳も血管豊富で海綿体みたいなものだからこういう話はアリそうな気はしていた。

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