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2011年9月3日

イメージトレーニングの上肢リハビリは効果が持続する


Retention of Motor Changes in Chronic Stroke Survivors Who Were Administered Mental Practice.
2011  8月  アメリカ



イメージトレーニングを組み合わせた

上肢リハビリの効果を検証してみたそうな。




慢性期脳卒中患者21人をランダムに振り分けて、

イメージトレーニングを加えた上肢リハビリプログラムを

10週間受けさせた。


イメージトレーニングは録音したものを用いた。


このリハビリプログラムの前後および3ヶ月後の上肢機能の評価を行った。



その結果、


イメージトレーニングを組み合わせたグループでの

上肢機能改善効果はプログラム終了後3ヶ月経っても

維持されていることがわかった、


というおはなし。




写真:イメージトレーニング

2011年9月2日

脳卒中で入院  4人に1人は合併症


In-Hospital Medical Complications, Length of Stay, and Mortality Among Stroke Unit Patients.
2011  8月  デンマーク



脳卒中後の合併症と在院日数との関連を調べたそうな。


2003-2009に入院した1万3千人あまりの患者について、

2011年9月1日

情動失禁とは抑えるべき感情をお漏らししてしまうこと


Health-Related Quality of Life in Patients With Poststroke Emotional Incontinence.
2011  8月  中国


脳卒中後の情動失禁の影響を調べたそうな。



385人の脳卒中経験者にアンケートをとったところ、 

15.1%情動失禁が見られた。


情動失禁のある者の回復度は心身共に低かった。

情動失禁の有無それ自体が健康関連QOLに影響を及ぼすことがわかった、

というおはなし。



* 情動失禁 emotional incontinence とは

情動は正常な場合には意志の力で統制され発現が抑制されているが、

この意志による統制力が病的に低下するため、情動が過度に発現される状態。

ちょっとしたことで涙もろくなり、すぐに泣いたり、喜んだり、怒ったりする。

脳血管障害 (脳梗塞など) に特徴的であるとされる。







感想:

スードバルバーアフェクト(PBA:Pseudobulbar Affect)との違いがよくわからない。

同じものかな。

2011年8月31日

食後すごく眠くなる人は脳卒中の素質あり


Sleeping Soon After Dinner May Raise Stroke Risk
2011  8月  フランス



夕食後から就寝までの時間と脳卒中リスクとの関連を調べたそうな。



250人の脳卒中患者、250人の冠動脈疾患患者、

500人の健常人からアンケートをとって

睡眠に関する習慣を調査、比較した。




その結果、

夕食後 1時間以内に就寝してしまう人に比べ、

食後70分以上経ってから眠るひとの脳卒中危険性は

7割以上も低くなることがわかった。



なぜそうなるのか 理由はわかっていないが、


とにかく 食後すぐに眠ってしまう人は激しく脳卒中になりやすい、



というおはなし。








感想:

これには同感。


もう何十年も前から食後は起きていられない。


すさまじく眠くなる。




写真:食後にすぐ眠る

2011年8月30日

週末に入院するなら "総合脳卒中センター" を選べ


Comprehensive Stroke Centers Overcome the Weekend Versus Weekday Gap in Stroke Treatment and Mortality.
2011  8月  アメリカ



週末は病院スタッフ人数も減り

脳卒中の入院患者死亡率が高くなる 

という報告がいくつもある。



死亡率の評価期間を90日間に延ばすことで週末入院と平日入院での

死亡率の差が小さくなるのではないか…と考え調べてみたそうな。




1996-2007の過去の記録から13万人あまりの脳梗塞患者を選び出した。


分析の結果、


発症90日以内での死亡率は

・週末入院では17.2%、

・平日入院では16.5%

と なり、週末入院の死亡率が明らかに高かった



ただし、総合脳卒中センターに入院した患者については

週末、平日の死亡率の差は見られなかった




さすがは総合脳卒中センター、というおはなし。





常時万全の体制、 ってことなんだと思う。

2011年8月29日

脳にダメージを負うと自殺率が数倍になる

The neuropsychiatry of depression after brain injury. 2011  8月  イギリス



脳卒中や事故で脳に損傷を負った人の

20-40%が最初の1年間にうつを経験し

50%の人はいずれかの時期にうつを経験する。


また、
脳損傷後に自殺を図る危険性は3-4倍になり、


15年間の長さでみると

脳損傷経験者の1%が自殺を図ることがわかった、


というおはなし。




感想:
日本人の自殺率は年間10万人中24人だから
15年間では 24x15/10万=0.004=0.4%

なるほど 1% はその2-3倍


思っていたほど高くないな… という印象。

2011年8月28日

80まで生きた人に健康を説き降圧薬を飲ませるバカバカしさ


Treating Hypertension in the Very Elderly (September).
2011  8月  アメリカ
& 
Hypertension in the Elderly: An Evidence-Based Review.
2011 8月 イタリア




高齢者の血圧管理効果について過去の研究を調べたそうな。



80歳を超える高齢者に降圧薬を飲ませて

強引に血圧を下げても、副作用やら なんやらで

かえって死亡率が高くなりかねない状況がある。



また この年齢層での血圧に関する研究自体

件数が少なく、その結論は出ていない。




しかし80歳以上の高齢者を対象にしたHYVET研究
(Hypertension in the Very Elderly Trial)


によると、血圧は150/90mmHg を目標にすることが望ましい、

とは言われている。




80超えたらムキになって血圧を下げてもたいして良いことはありませんよ、


というおはなし。

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