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2019年2月21日

テロメア長と脳梗塞について 結論


No Causal Effect of Telomere Length on Ischemic Stroke and Its Subtypes- A Mendelian Randomization Study
2019  2月  中国

テロメアは染色体の末端にある塩基列 TTAGGGの繰り返し構造で、細胞分裂の安定化を担いその長さは老化と関連すると考えられている。

これまでテロメア長が短いと脳梗塞になりやすいという報告があるいっぽう それを否定する報告もある。

これはテロメア長と脳梗塞の因果関係の方向を勘違いしているか別の因子によるバイアスの結果とも考えられる。

そこで、これらバイアスの影響を受けずに因果関係をあきらかにする方法としてメンデルランダム化解析(mendelian randomization analysis)をこころみたそうな。


MEGASTROKEコンソーシアム50万人のデータを用いて、

テロメア長に関連する一塩基多型(SNPs)を7つ選択し、これらを変数としてランダム化を行い脳梗塞との関連を解析した。


次のことがわかった。

・テロメア長と脳梗塞とのあいだにあきらかな関連は確認できなかった。

・脳梗塞の種類(アテローム血栓性、心原性塞栓、小血管閉塞)別にみても同様だった。

一塩基多型を変数とする解析ではテロメア長と脳梗塞とのあいだにあきらかな因果関係は認められなかった、


というおはなし。

図:テロメア長に関連するSNPs


感想:

選んだSNPsが知らずのうちに別の形質にも関係しているときには話があやしくなるんだって。

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